加藤ヒロ 公式サイト

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2018.12.01

冬支度。。

この季節は、鮮やかな紅葉の季節から急激に色の無い世界へと切り替わる。

標高も700メートルを超えた辺りから、道路脇の風景も、その色の無い風景へと変わっていく。

ついこの前まで緑の葉で覆われていた木々の枝からは、紅葉を終えた後のほぼ全ての枯れ葉が散り去り、その所々に散り時を逃したか、あるいは散ってなるものかと枝にしがみついているのか、わずかに残る茶色い枯れ葉たちが散見されるのみ。

その散り損ねた枯れ葉達も、もうすぐやってくる木枯らしに吹かれ、いとも簡単にヒラヒラと散っていくことだろう。

深い緑色の針葉樹葉も、夏頃と比べればかなり薄い茶色にまで色褪せてしまっている。

もう、山の風景は来たるべき積雪の季節を準備OKで待っている感じだ。

その景色を見ているだけで、どことなく寂しい気持ちになる。


山小屋に到着すると、その敷地内は茶色い大量の赤松の葉に覆い尽くしていた。

まるで、ビロードの絨毯を敷き詰めたよう。

山の木々がやがて降り積もるであろう雪に備えて準備をしているのと同様に、僕の山小屋も、冬を越すための準備に入る。

例年だと11月の中旬ごろまでにはその準備作業を終えるが、今年は冬がやってくる時期が遅れていることもあり、例年よりも3週間ほど遅れての準備となった。

準備と言っても、冬場の氷点下にまで下がる気候に備えて、敷地内にある水道が凍らないように水抜きをしたり、家の中の床暖房が切れないように確認したり、まあ、、大した作業ではない。。。

どちらかと言えば、また春まで元気でね、という挨拶の意味合いの方が強い。

頻繁に山小屋を訪れていた昔は、過ぎ去ってしまった秋の置き土産の後片付けが大変だった。

秋の置き土産とは、敷地内の吹き溜まりに山のように溜まってしまった落ち葉のこと。

以前は、それらをかき集めて同じ敷地内にある炉で燃やしていたけど、東日本大震災以降は落ち葉を燃やすのが禁止になったらしい。

だから、燃やすことができない枯れ葉は、業者に処分してもらうか、あるいは、最近はもうそのまま放ったらかしにしている。

あとは、畑の後片付け。

9月、通常よりも1ヶ月遅れて種を蒔いたダイコンとカブは、予想通りその実を実らせるまでには至らず、ここ数日間続いている朝晩の氷点下にまで下がる冷え込みに、もうその成長を止めて佇んでいた。

結局、収穫していなかったネギを数本と、小さな実をかろうじてつけたカブを数株収穫してお持ち帰り。

これで、畑も来年の春まで休憩だ。

来年も、よろしく。


帰り道、お気に入りの温泉宿へ。

その温泉宿、標高1700メートルの場所にあるので、敷地内には最近降ったであろう雪がそのまま残っていた。。

どうりで、僕の山小屋の空気の10倍はキーンと張り詰めている感じ。

ここの温泉は、大浴場以外に名物の薬湯がある。

ここの薬湯はとても身体が温まるけど、薬効が強すぎるので注意書きが書いている。

特に普段入り慣れてい無い人は、宿泊客でも1日3回まで、1回あたり長時間入ってはダメだと。。

僕が洗い場で身体を洗い、大浴場の大きな浴槽で温まった後、再び服を着て廊下を歩いて薬湯へ移動。

薬湯で十分に温まってから、また服を着て大浴場の脱衣所に戻る。

誰もいなかったはずだけど、薬湯に行っている間に日帰り入浴のお客さんが入ってきていた。

中からは二人連れのオジさんの大きな声が。。。

どうやら、温泉についてのうんちくと、ここの温泉の感想などを言い合っている模様。。

そして、浴室から脱衣所に出てきてバスタオルで身体を拭きながら「あー、気持ちよかった」と。

確かに、、気持ちいいんだけどね。

でも、、ここの大浴場は温泉ではなく、普通のお水を沸かしただけのお風呂なんだけどね。

人間モニタリングで、「もし、由緒ある温泉が本当は普通のお湯だったら。。」という企画。。

やってみると、多分、全員がこうなるんだろうね。

ま、気持ちは分かりますけど。



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