加藤ヒロ 公式サイト

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2018.09.17

走れヒロ(ス)

夕方、篭り場を出て駐車場に向かう。

すると、携帯にこの付近で「激しい雨」が降ることを告げるメッセージが。。。

その数秒後、計ったかのように大粒の雨がポツポツと落ちてきた。

見上げると低く垂れ込めたネズミ色の雲が空を覆っている。

夕暮れ時も相まって、空は雨雲と共に街に闇までもたらそうとしている。

「こりゃ、まずいぞ。」と、僕には珍しくカバンを抱えて駐車場目指して走り出す。

珍しく、、というのは、基本的に僕はよほどのことがない限りは、走ることはないからだ。

例えば、駅で電車が発車間際であっても、走ってでも乗ろうとしない。次の電車を待つ。

歩行者用の信号が点滅している時でも、無理して渡るために走らない。次の信号を待つ。

ついでに言えば、美味しいレストランやラーメン屋とか、流行りの店にも並ぶことはない。こういうのは待たない。別の店に行く。

とにかく、僕は「走らない。並ばない。」がモットーの人間。

そんな僕を走らせるくらい、小ぶりであってもその雨粒は大きく、お天道様がスイッチさえ入れれば、今にすぐにでもゲリラ雷雨のような雨に切り替えてしまいそうな危機感を抱いたということ。

まるでその光景は、「降り出した雨と 動き出す街の灯り 立ち止まる君に ようこそ〜」という山下達郎の「土曜日の恋人」の気分。。

走り出してしまえば、意外や意外、軽やかな足取り。

フルマラソンで2時間1分台の世界記録が出たらしいけど、、この走りを42.195Kmを続ければ、そこそこのタイムが出そうなくらい。

と、、思ったのも最初の200mくらい。。

雨は、本降りの様相を呈していた。

車まであと300m。。

ここで、緩やかであるものの上り坂が。。

これこそ、東京国際マラソンでゴール手間の心臓破りの坂のよう。

僕の心臓はその名の通り、バクバクして破れそう。

そんな状態で、なんとか車までたどり着く。。

ああ、、間に合った。。

車に乗り込んだ途端に、雨は本降りに。。

家に帰る途中、歩いている人は傘を差しているけど、自転車に乗っている人はもう完全に開き直ってびしょ濡れのまま走っている。

お気の毒に。。

そして、ワイパーも効かないくらいに雨はゲリラ的に。

そうこうしているうちに、自宅に到着。

駐車場から自宅の玄関の扉までをダッシュする。。

もう足は動かない。。

この30秒足らずで、、、一番濡れた。。

もっと足腰、、鍛えよう。
2018.09.16

思い出せない。。

ここ数日、耳鼻咽喉科で処方された薬を毎日飲んでいるせいか、、夜の睡眠時間が長い。。

下手すると10時間くらい寝てる。。

それでも、どこか頭はスッキリしない。。

そう、、僕にはわかる。。。ウイルスの匂いが。

おかげさまで、今回のウイルスの匂いは昨日あたりから随分と無くなったけど、、特にインフルエンザにかかった時のあのウイルスの匂いは独特のものがある。

だから、僕はインフルエンザの検査を受けなくても、「こりゃインフルエンザだな」ってわかる。。

逆に、インフルエンザが流行っている時期に風邪ひいてどんだけ熱が出ても、インフルエンザじゃないって確信も持てる。

インフルエンザウイルスの匂いがしないから。。


頭がスッキリしないから、何か大切なことを忘れているような気がしている。。

えーと、、なんだっけな。。何か、、とても大切なこと、、忘れているような。。

でも、、思い出せない。。

家賃の振込みでもなく、、税金の払い込みでもなく、、うーん、、結局思い出せない。。

なんだろ。。

エアコンの消し忘れ?

ホテルの予約の取り消し?

いや、そんなことよりももっと大事なこと。。


結局、、思い出せないまま、、今日が終わる。。

なんだろ、、この感じ。

頭がスッキリしたら、思い出すかな。。

その時には、もう手遅れかも知れないけど。
2018.09.14

デッドライン

大抵の場合、物事にはデッドラインというものがあって、ある事をやるにしても、それをいつまでも終わらせないといけないか、が決まっているものだ。

そのデッドラインを伴った「やるべき事」つまり「To Do」の数が増えれば増えるほど、人々は口を揃えてこう言い始める。

「ああ、忙しい。」「バタバタだ。。」

さて、今の僕はと言えば、おかげさまでアルバムのレコーディングが無事に終了したので、何をいつまでにやらないといけないというデッドライン付きのTo Do事項からは一時的に解放されている。

これは、、珍しいことだ。。

1年の間に訪れる貴重な幸せな時期かもしれない。

でも、、だからといって、暇かと言われればそうではない。

その人の忙しさは、デッドライン付きのTo Do事項の多少によって決まるものではないし、決してそれだけで決めて欲しくもないものだ。


あえてデッドライン付きのTo Doで気になっているものがあるとすれば、、そうだな、、会社で出版を予定している本の執筆。。

これも、とりあえず僕が出来るところまではお盆前には執筆を終えて、次に全体構成を見直すようにと、別のメンバーにバトンタッチしたきり。。

この前、そのメンバーに「執筆、どうなっている?」と聞いたら、「今週からそろそろやろうと思ってました。」と。

ま、世の中、蕎麦屋の出前から何から何まで、この手の質問に対する模範解答は、、そういうことなんだろう。


繰り返しになるが、デッドライン付きのTo Doが無い状況が必ずしも忙しくないかと言えば、そうではない。

むしろ具体的なデッドラインこそないものの、常に何かをやらなくてはならない状況の方が、ある意味心休まる時がないとも言える。

例えば、曲作り。。

曲はある時にパッと思い浮かぶこともあるけど、、それは、曲をちゃんと作ろうとして、その意識が何日分も蓄積されて初めて起きる事象なのだ。

そう、何も考えてもいないのに、パッと曲が思い浮かぶなんて便利な事などあり得ない。

だから、、デッドライン付きのTo Doがない今でこそ、新しい曲作りのために意識を高め、アンテナを敏感にし、電車の中でも人々の行動を観察し、妄想し、と、いう作業を繰り返すのである。

これを忙しくないと誰が言えようか。

むしろ、デッドラインがある方が、期限の到来をもって、、そのクオリティーの良し悪しはともかく、一つの仕事が必ず終わるという仕組みの方が分かりやすい。

でも、ストレスフルなのは、デッドラインがある生活だな。

僕は、そういう時間的な締め切りとか、必ずやらなければならない義務的な状況、というのは大の苦手だ。。

そう、、義務という言葉ほど僕を苦しめる言葉はない。

だから、どれだけやる事が増えても、デッドラインがない事であれば恐らくは苦にならないような気がする。。

今考えれば、よく何十年も会社勤めを続けることが出来たものだと、今更ながらに感心する。

残念だが、、もう、あの頃の生活に戻るという自信は完全に喪失してしまった。。

でも、全くデッドラインのない生活はきっと人間をダメにするような気がする。

だから、ちょうどいい緊張感が保てるくらいのデッドライン付きのTo Doを持つことが健全だ。。


という、感じで取り留めのない話題で今日のブログを書き終える。。

そう、ブログはデッドラインのある健全なレベルのTo Do事項。。

こうして、僕の今日のブログ作業は終了しようとしている。。

ああ、、これで今日のブログ書きからは解放される。。

小さな達成感と安堵感。。

また、明日。。おやすみなさい。。。
2018.09.13

秋の夜長と蝉時雨

午後、野暮用が入って役所に出かける。

用事を済ませ、時計を見ると時刻は17時ちょっと前。

中途半端な時間だ。。さて、これから何する?状態。。

そう、高橋みなみの「これなに?」状態。

ちなみに、東京FMの「高橋みなみのこれから何する」が始まる13時前の番宣枠に、僕のFighting on the Edgeの宣伝が流れることが稀にあるという。

一度でもいいから聞いてみたいものだが、未だかつて自分のラジオ番組の番宣を聴いたことがない。

東京FMの人は、「時々、流してますよ。」と言っていたけど。。

まあ、流してるんでしょう。

聴いたこと、、ないけど。


それはさておき、これから何する?状態で道を歩いていると、ちょうど犬の散歩の時間なのか、結構な人が犬を連れて歩いている。。

そうか、、そういう時間か。。

たまには気分転換で、昔よく愛犬と行った公園にでもギター抱えて行ってみるかな。。

そう思い立ったら居てもたってもいられず、ギターケースを積んで車を走らせる。

ハンドルを握りながら、頭の中で想像する。。


公園は夕暮れ時。。

空気も少しひんやりした感じで、風も心地よく頬を撫でていく。

僕はベンチに腰掛け、ギターを爪弾く。

そこに何匹かのワンちゃんが、時折僕の目の前を通って行く。。

ちょうど僕の前を通り抜ける時に、ワンちゃんは必ずチラッと僕の方を見るんだ。

そう、ギターの音色が一瞬気になってね。

聞こえてくるのは、ギターの音色とスズムシにコオロギ達の虫の鳴き声。。

ああ、、気持ちが良い夜だなあ。。

気がつけば、辺りはとっぷりと暮れて、見上げると大きな月が夜空に浮かぶ。。

うん、、良い夜だ。。

秋だなあ。。


いいなあ、いいなあ、そんな感じ。。と、想像しながら公園の駐車場に到着。

そそくさとギターケースを取り出し、公園内のお目当ての場所に向かう。。

すると、座ろうとしていたベンチが空いていた。。

シメシメ。。と、腰掛けてギターを取り出し、アルペジオで弾き始める。

そこで、気づく。。

聞こえてくるのは、、秋の虫の鳴き声、、ではなくて、、、こりゃ、、セミの鳴き声だな。。

まだまだ木々が生い茂った公園では、沢山のセミが最後の力を振り絞るように鳴いている。。

紛れもない、、蝉時雨だ。。

風は無風状態で、、湿気があってムンムンしている。。

ジメジメして、、全然、気持ち良くないぞ。

ワンちゃんなんて、さっきから全然通らないし。。

しまいにゃ、、蚊が寄ってきた。。

結局、3箇所も刺されたし。。

こりゃ、たまらん、と退散。。

結局、30分もいられなかった。。

気持ち良い秋の夜は、何処に。。。

まだ、都会の公園では、夏の延長戦が行われているみたいですよ。。
2018.09.12

耳鼻科へ

10月10日の新アルバムのリリースの後に予定しているリリースライブ。

今のところ、11月以降に東京、大阪、広島で開催予定。

それ以外の場所でも、来年になるけど、数ヶ月かけてでもやりたいと思っている。。

リリースライブの詳細は、告知OKになった時点でお知らせしますので、今しばらくお待ちを。。

そのリリースライブの前に、来週9月20日(木)に原宿クロコダイルでのイベントに出演決定。

この詳細も決まりしだい公式サイトで掲載します!


それにしても、最近は随分と朝晩の気温も下がってきて、寝苦しさからは完全に解放される日々が。

おかげさまで、バテ気味だった体調もかなり元に戻ってきて、、声も自分としてはもう問題ないと思っていたけど、、

まだ声がおかしいから、長引いているから、医者に行った方がいいとボーカルの師匠から忠告が。。

まあ、確かに自分では気づかなかったけど、常に咳払いとかしてるし。。

で、、耳鼻咽喉科へ。。

行ってみて分かったけど、耳鼻咽喉科に行くのは4年半ぶり。

以前は、しょっちゅう行ってたけど、、そんなに行ってなかったんだ。。

少なくとも花粉症は以前ほどひどくなくなったからね。

さて、名前を呼ばれて診察台に座らされる。

そして、鼻から小さなカメラを入れられて、そこから映し出される画面で中の様子を見せてくれる。

自分の声帯が映る。。初めてみた。。

いつもボーカルレッスンで声帯の仕組みとか、口の中の構造とか、絵とかインターネット上の画像で教えてもらってたけど、、やっぱり生の声帯はインパクトあるなあ。。

安心したのは、声帯ポリープが無かったこと。

まあ、ポリープ出来たら、声はもっと枯れちゃうからね。。

僕は20年ちょっと前に声帯ポリープは経験済み。

だから、ポリープが出来た時の症状がどうなるかはよくわかっているつもり。

結局、咳を止める薬とか、抗生物質とか、いろいろと出してくれて、また来週いらっしゃいとのこと。。

あと、できるだけ喋らないように。。

それと、お酒は控えるようにと。。

ま。。しょうがないね。

これを機に、、ちゃんと治そう。
2018.09.10

ありがとう。。ハナ。

小学生3年生の秋に、僕は岡山から広島の田舎町に引っ越してきた。

その田舎町に住む近所の家で絵画教室をやっていたので、幼い頃から絵を描くのが好きだった僕は、その絵画教室に通うことにした。

近所の同じ年くらいの子供達がその絵画教室に通っていたから、その絵画教室を通じて僕はたくさんの友達を作ることができた。

絵画教室で過ごす時間は、とても楽しい時間だった。

絵画教室では、生まれて初めて油絵を描かせてもらったり、年賀状用にゴム版画を作ったり、週末には皆んなで揃って写生大会に出かけたり、自然に触れ合いながら絵を描くことの楽しさを教えてくれた。


とある写生大会に出展するための作品について、題材を何にしようと迷っていた時のこと。

僕は近場にあった安佐動物公園という動物園で撮ってきた写真をみながら、ある一枚の絵を描いた。

もしかしたら、その動物園での動物を描くというのがお題としてあったのかも知れない。。

でも、写生のため動物園を訪れた時に、時間内にうまく絵を描けなかったのか、、、改めて自宅に帰ってからその写真をもとに水彩画を描いたような。。

その写真には、大きなカバが横向きに写っていた。。。

2頭重なっているかのような構図だった。。

記憶というものは、曖昧なものだ。。

カバ以外には何も覚えていない。。

とにかく、僕はそのカバを水彩画として画用紙に描いた。

胴体を覆う鎧の色、くちばしの先から突き出た角の色、、、写真の中に写る、、まだ比較的若く見えたそのカバが持ち合わせる独特の色合いを表現するのに、とても苦労した記憶だけは残っている。


審査発表の日の朝、地元の中国新聞には、僕の名前と共にその作品が「金賞」という栄誉ある賞を受賞したと報じていた。

とても大きな楯だかトロフィーだかを教室の皆んなの前で先生から頂いたのを覚えている。


今日、ネットをみていて、ふと隅っこに掲載された小さな記事を見つけた。

いつもは絶対に見ることのないようなくらい、隅っこの隅っこに掲載されたニュースだ。。

そのニュースの見出しは「ありがとう・・ハナ。広島・安佐動物公園」。

ご長寿世界一だったクロサイのハナが死んだというのだ。。

その記事によると、ハナは推定年齢52歳のメス。

1971年7月に、オスのクロと一緒にケニアからやってきて、1977年から18年間で10頭の子供を産んだとのこと。

僕が、安佐動物公園で撮った写真のサイを水彩画に描いたのが、、確か1979年。

僕が描いたそのサイがハナだったのかどうか、僕にはわからない。。

どうであれ、ハナは長い間動物園を訪れる僕たち少年少女に夢を与えてくれ続けた。。

きっとハナも、天国で先に逝ったクロと仲良く喧嘩でもしながら僕たちを見下ろしているのかも。


ハナ、、どうぞ安らかに。。


2018.09.09

黄金色の風景、、青い空

大坂なおみ選手の日本人初のグランドスラム優勝という快挙で目覚めた日曜日。。

といっても、ちょっと遅めのお目覚め。。今日ばかりは、ぐうたらな朝。

体も疲れているので、東京に帰る前に、ちょっと遠いけど
僕の一番のお気に入りの温泉へと寄り道。

いつもと違うルートで温泉宿へ向かう。

そのルートは、高い山の峠を越えていくルート。

1400m、1500m、1600m、、、道路脇の標高を示す掲示版に記された数字がどんどん大きくなっていく。

1700m、1800m、、、これくらいの標高になると、道路脇に群生する白樺の幹の色が白から赤みを帯びた色へと変化していく。

1900m、、、そしてついに、、、2000m超え。。

でも、室外温度計は20度くらい。

標高2000mで20度なら、下界では40度くらいの猛暑の筈。。

100mにつき1度違うと言われる気温差も、昼間は必ずしもそうではないみたいだ。。

峠を越えて、さらなるクネクネ道を下り、お目当ての温泉宿へ。。

古くて寂れた温泉宿だけど、、その宿のお湯だけは格別だ。。

はるか昔はとてもハイカラな温泉宿だったみたい。。

湯場へと続く宿の廊下に飾られた写真には、ずっと昔、ここを例年のように訪れたとある大女優御一行様の家族写真が。。。

さらに古い写真には、その大女優がまだ少女の頃に別の大女優の少女時代に一緒にここを訪れたことを記録するものある。。

大女優同士、、少女時代から家族ぐるみのおつきあいだったんだね。。

しかし、今だってこの宿に辿り着くのに相当な山道を登ってくるわけだけど、、まだ車の性能も高くない、道路も今ほど整備されていない時代に、、ここにくるだけで一大事だったんだろう。。

そんな思いを馳せながら、、お気に入りの薬湯温泉にゆっくりと浸かりながら、ため息をつく。。

先月に患った喉風邪の影響でまだ咳が時々出るので、、早くその喉風邪が完全に治るようにと、、いっぱい薬湯の湯気を吸い込む。。

ゴホっと、、、むせる。。

そして、また溜息。。。東京に帰りたくないな。。

と、思いながらも温泉から上がってから出発。。再び山里の夕景の中、車を走らせる。。

左右には、棚状に整備された田園風景が広がり、その棚田には黄金色に染まる稲穂がその頭を垂れている。

その黄金色の棚田が夕日に照らされて、はるか先の山の麓まで広がる風景は、何か神々しい雰囲気さえも感じてしまう。。

走る道路の脇には、すすきの群生が稲穂と同じように頭を垂らす。。

ふと、フロントガラス越しに空を見上げる。。

鳥、、いや、トビウオのような奇妙な形をした白い雲。。

その周りにも様々な形をした雲が広がる。。

その向こう側には夕暮れ時にもかかわらず、青い空。。

その空の青を見て、なぜか知らないけど、、嬉しくなった。。

温泉で身体が楽になったからか。。

なぜか、、楽しくなった。。

また、明日から、、頑張ろう。
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