加藤ヒロ 公式サイト

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2021.03.31

ええ子やわ〜

篭り場からの帰り道。

阪神戦の試合開始に間に合うように家に帰りたいところだが、どうせ意気込んでテレビの前に陣取るとロクな結果にならない。

別に自分にそんな大そうなパワーが備わっているとは思えないが、「見ると負ける」と感じている人は世の中には少なくないようだ。

そんなプロ野球も開幕し、春の暖かさを感じるようになって、ようやく電動アシスト付自転車に乗る機会が増えてきた。

2月に購入した自転車のバッテリーが間も無く30%を切る。

そろそろ記念すべき第1回目の充電の時期だ。

所詮、自宅と篭り場の往復でしか乗らないから大した距離ではないのだが、想像していたよりもバッテリーの持ちはいい。

いつも篭り場まで少し距離のある有料駐輪場に自転車を停めて20分以上歩く。

歩数も格段に増えるから健康にもいい。

しかも、駐輪代は1日100円で済む。

自転車での移動が増えると車で移動する時と比べてコインパーキング代が浮くから、これで益々会社の経費削減が促進される。

いいことだらけだ。

そんな感じで、自転車を停めている駐輪場まであと少しでのこと。

踏切の手前30メートルの距離に信号のない横断歩道がある。

降りていた遮断機は上がり、車の往来が再開される。

僕がゆっくりその横断歩道に近づくと、、小学生だろうか、リュックを背負った一人の男の子が“気をつけ”の姿勢のまま、車が途切れるのを待っていた。

通りかかった一台のワゴン車が少年の姿に気づいて少年を渡らせる。

それを見た少年は、気をつけの姿勢からほぼ直角に深々とお辞儀をして、横断歩道を渡り始める。

そこへ反対車線には一台の乗用車が近づく。

少年は一瞬だじろぎ、歩みを停めるが、反対車線の乗用車は急いでブレーキをかけ、少年を渡らせる。

その時、少年はその乗用車にもほぼ直角に深々とお辞儀をして、小走りに横断歩道を渡りきった。

なんて礼儀正しい少年なんだ。

「ええ子やわ〜。」

と心の中で叫ぶ。

許されるなら、駆け寄って頭をなでなでしたいくらい。

きっと親御さんの教育がしっかりしてるんだろうな。

それか、スポーツ少年ぽいから、優れた指導者に恵まれているのか。

「ええ子やわ〜。」

と心で叫ぶながら、その少年の3メートル後ろから、僕もそそくさとその横断歩道を渡る。

ワゴン車は行ってしまったが、反対車線の乗用車は僕が横断するのも待ってくれていた。

そこで僕はほぼ直角に深々とお辞儀をしてら、、何の宗教??ってことにならないか。。。

なので、ちょこっと顎突き出して会釈だけしといたわ。

大人って、、、ダメやね。。。
2021.03.21

Ride on Time!

ほんの3日前には、その気配を感じとれなかった桜の枝に、チラホラとピンクの花が咲いている。

個体差があって、早くも満開に近い桜の木も所々で目にすることができる。

せっかく咲いたサクラの花が、今日の春に嵐で散ってしまわないかと心配したが、咲いたばかりのサクラの花は生命力が強いのか、簡単には散らなかったみたいだ。

いよいよ、春本番間近。

去年の今頃の話をすると、必ず新型コロナの話題に。

日本で新型コロナがまだ本格的に広まる前の話になると、ダイアモンド・プリンセス号のことを皆んな言いたいらしいのだが、客船の名前がすぐに出てこないのか。。

「ほら、あの〜、クイーンなんとか号・・」っていう人が多い。

クイーンなんて欠片も入ってないのにね。


さて、加藤ヒロの3枚目のフルアルバム「雨上がりの朝に」のリリース時期がちょうど夏が来る前くらいになりそうだ。

先日、無事にマスタリングも終了。

それにしても、そんなお方にマスタリングをお願いできるのか、というくらい大御所の方にご担当いただく。

写真は、マスタリングスタジオでの一コマ。

「この椅子にあの人もよく座って、スイッチをいじってるよ。」と言われ、僕も同じ椅子に座ってご満悦の表情。

あの人とは、、僕が尊敬するあの大御所のアーティストのお方。

後ろでサウンドディレクターのKOSENさんが、、これは、、寛いでるのか、、それとも、ダベッてるのか??

そろそろ、アルバムのジャケットデザインの作業にも着手。

素敵なデザインになりそう。

桜ももうすぐ満開だし、僕も会社を3月末で辞めていよいよ自由の身に。

色々とやりたいことをやっていこう。

サクラの花が然るべき時に咲くように、僕も時の流れに乗って行かなきゃ。

そう、時に乗れ!ですよ。

まさに、、Ride on Timeですよ!

頑張って行きましょう!



2021.03.06

レキシントンの幽霊と座敷童

村上春樹の「レキシントンの幽霊」という短編小説を読んだ。

ネタバレになるので詳細は書かないが、ストーリーとしては題名にある通り、彼がマサシューセッツ州ケンブリッジ郊外にある友人宅で過ごした一夜の出来事について綴った物語だ。

その小説を読み終えて数週間がたった頃の話。

その日、疲れていた僕はいつもより早く床に就いた。

僕の寝床は一階にある。

布団に潜り込み(僕はベッドよりも、昔ながらの布団で寝る方が好きだから布団で寝ている)、そっと目を閉じる。

いつもなら直ぐに訪れる眠りが、その日は中々訪れない。。

何度か寝返りをうつ。。

だめだ、、眠れない。

僕は35歳を境に、布団に入ってからすぐに寝ることが誰よりも得意になったはずなのに。

しばらくして、眠れない理由に気付く。

二階から聞こえてくる物音がうるさいのだ。

いや、その物音が物理的な騒音のように聞こえる訳ではない。

もっと言えば、その物音自体が、本当に二階から聞こえているかの確信さえも持てない。

でも、確かに誰かが二階で、、そう、、まるで子供がはしゃいでステップを踏んているような、そんな足音がずっと鳴っているのだ。

寝床で30分くらい経った頃、我慢できなくなり僕は二階へと様子を見に行った。

ところが、そこには誰もいない。

当たり前だ。

「うるさいんだけど!」

一言だけ言い残し、また一階に降りて布団に潜り込んだ。

不思議なことに、二階から聞こえていた足音はピタリと止んだ。

それから、間も無くして僕は深い眠りに落ちた。

一体、あの物音は何だったのか。。

春が近づく満月の夜に、たまたま僕の家の二階で誰かが宴でも開いていたというのか。

それとも、本当に座敷童でも現れたのか。。

不思議な夜の話。

幽霊なのか座敷童なのか分からないけど、不思議な夜はレキシントンだけではないようだ。


2021.02.23

黄色い自転車に乗って

自転車を買った。

黄色い電動アシスト付きの自転車だ。

たまたま誕生日が近い日に注文したから、自分への誕生日プレゼントとすることにした。

車では走らないような狭く入り組んだ道路や、散歩するには遠すぎて歩くことのなかった住宅街。

自転車ならそんな見たことのない街の景色を楽しみながら走ることができる。

よく晴れた空の下、ゆっくりとのんびりと自転車を走らせる。

知らない住宅街の庭先には、色んな種類の木々が植えてある。

ここ数日続いた陽気のせいか、所々で気の早い桜の木が鮮やかな淡いピンク色の花を咲かせている。

こっちの家には、ブンタンみたいな大きな黄色い柑橘系の実が、今にも落ちそうなくらい沢山ぶら下がっている。

突然、鳥たちが木々の葉を揺らしながらその甲高い鳴き声を響かせた。

それを合図に、僕はペダルを踏み込んだ。

電動アシスト機能がそのペダルの背中を押して、自転車は宙に浮くような推進力を得て加速する。

まだ冷たい風が頬に当たる。

重いギアにチェンジして、さらにペダルを踏み込む。

スピードは更に加速して時速20Kmを超える。

メガネ越しの冷たい風圧が、僕の目を涙ぐませる。

まだ冬の匂いが残る風だけど、春の気配を確実に感じ取るることが出来る。

そう、もうすぐ冬が終わり、春がやってくる。

終わりゆく季節に手を振り、別れを告げる日がやってくる。

それはきっと僕にとっても、何かが終わり、何かが始まる合図になるのだろう。

新しい季節はいつでも、僕たちに希望の光をもたらしてくれるはずだ。

さて、春になったら、、黄色い自転車に乗ってもっと遠くの街へと出かけてみるとするか。
2021.02.17

志し

1月ももう終わりを迎える頃のこと。

密を避けるため、お正月には行かなかった初詣。

節分までには済ませておかないとと、思い立って都内某神社へ出かけた。

着いてみると、もう夕暮れも近いというのに結構な人が行列を作っている。

どうやら節分までに配布しているその神社のお守りをもらいに来ている人が沢山いるようだ。

お参りだけ済ませて、行列に並ぶのは面倒なので、結局お目当のおみくじは引けず(T . T)。

でも、どうしてもおみくじ引きたいから、節分当日の朝、篭り場へ向かう途中にある神社へお参りへ。

もぞもぞと手を突っ込んで引いてみると。。なんと、大吉!

喜んで中身を読んでみる。

・・・あれ??

大吉って何もかも上手くいくくらいの勢いで、普通はベタ褒めのはずなんだけど、何故かここのおみくじ、色々な指南が多く書かれている。

兎にも角にも「志なかりせば何事も上手く行かない」と力説している。

なるほど。。。志しを持てってことか。。

ところで、、今の僕の志しって何だっけ??

何となくぼんやりと考えるけど、面倒臭くなってそのまま放ったらかし。

後日。。

とある方から問いかけを受ける。

今年の春〜初夏くらいにリリースしたいと思っているアルバムのPRを検討する中での出来事。

「ヒロさんの目標を教えてください。」

目標?

そうか、、志の事もすっかり忘れていた。

今の僕の目標って何だっけ??

考えるけど、相変わらずピンとこない。

音楽をやっていく中で、夢とか憧れならあったけど、目標なんてあまり考えた事なかったし、今更とってつけたような目標を掲げたところで臨場感ないし。

そんなこんなで迎えた51歳最後の日。

いっそのこと、夢とか憧れを目標にしてしまってはどうか。。。

最近、偶然見かけた誰かのフェイスブックにも書いてあったような。。

"Don' t call it a dream Call it a plan."

そう考えた瞬間、僕の中で小さな、とても小さな何かが静かに弾けた。

あれ?

なんかドキドキしてきた。

きっと99%の人は笑うだろうけど。。。

笑われたところで、このワクワクやドキドキには勝てないかも。

明日、迎える52歳。

さよなら、51歳の自分。

どうなるかわからないけど、とりあえず52歳の自分へ、、、

どうぞ宜しく。
2021.02.10

開かずの踏切

2月10日。

なんと2月に入ってから、一度もブログ投稿をしていないではないか。

だからと言って「何かあったのか?」と言う問い合わせもない。

幸せなことに、僕はと言えば、失言でバッシングを受けることもない平凡な日常を送っている。

特段の事情がない限り、自宅と篭り場を往復する日々の繰り返しだ。

特段の事情と言えば、まもなく更新期限を迎える小型船舶免許の更新講習を受けに行ったことくらい。

その途上で、開かずの踏切が多いと有名なエリアで、実際に15分間も踏切で足止めを食らってしまった。

左から来る電車が踏切を通り過ぎて、もうすぐ通過し終わる頃に右から来る電車の矢印が点灯する。

そして、右から来た電車がまた通過し終わるくらいの見事なタイミングで、再び左からの電車の矢印が点灯する。

その繰り返しだ。

不幸なことに、その踏切が駅のすぐ近くにあるために、電車が加速途上であったり、あるいは停車の為に減速状態であったりと、踏切の通過にとても時間を要していたようだ。

通り過ぎていく電車の中は、ちょうど時差出勤ということもあってか、緊急事態宣言中とは思えないほど混雑しているのが見える。

こんな状況の中でも頑張って会社に行っている人は沢山いる。

そんな世の中、お偉い方々の失言問題が話題になっている。

どうやら失言というのは、当初の意図を捻じ曲げるような辻褄合わせの補足説明をするか、それが不可能であれば撤回し謝罪して幕引きを図るというが通例のようだ。

メディアをみる限りそう思わざるを得ない。

「いや〜、すいませんでした。自分の考え方が古くて本当に申し訳ない。それが失言に該当するという意識さえも欠けていた。考え方を根本的に改めて、色んなことを勉強して、二度とこういう考え方に基づく発言がないよう努力していきたい。」

と、おでこをペシンっと叩きながら謝罪のコメントをする人を僕は見たことがない。

一人くらいそういう人がいてもいいのに。

まあ、そういう発言をしたら、場合によってはもっと炎上するんだろうけど。

このご時世、何かトラブルが発生したときのメディア対応について助言するためのプロと呼ばれる人がいる。

政治家や大手企業の謝罪会見の際には、そのようなプロの方からアドバイスを受けることが多いと聞く。

推測ではあるが、プロの方のアドバイスは、依頼主にとって最もダメージが少ない形で鎮静化を図るにはどうすればいいか、という観点からなされるのだろう。

その結果、仮にその場はダメージ少なく幕引きできたとしても、きっと本質的には何も変わっていかないんだろうと思う。

でもそれは、アドバイスする人が悪いわけではない。

世の中の仕組みがそうさせていただけだ。

個人的には、問題発言した人をクビにするとかしないとか、あるいは問題発言をしなきゃいいとか、本質はそういう事ではないんだろうと思う。

一方で、思想の自由、言論の自由もあるから、一定の考えを押し付けることもよくないとも言える。

難しい問題だ。

だけど、一つだけ明らかなのは、何が大切な考え方なのかを議論できる仲間や、自分の考えに対して批判的な意見を述べてくれる人が周りにいなくなることが、とても不幸な環境であるということ。

自分が裸だということに気づかない王様になってはいけない。

また、誰かをそうさせてもいけない。

僕らは、居心地の良さばかりに甘えては生きていてはダメだ、ということを教訓にしなければならない。

開かずの踏切を、これから先もずっとずっと開かずの踏切であり続けさせてはいけない。
2021.01.31

張り替えの時期は過ぎていたようです。

「ツルッツルですね。」

その言葉で確信した。

本来であれば、去年の9月にやっていたはずだった。

というか、やるならその時期にその場所で、と心に決めていたからだ。

一昨年の9月の初旬のこと。

日本最大のストリートフェスとも言われる仙台での「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」のステージを終えた僕たち一行は、その会場の近くにある卓球専門店に駆け込んだ。

その夜に予定していた温泉宿での卓球大会に向けての道具の仕入れのためだ。

そこで僕は生まれて初めてラケットを買い、入門者用のラバーを貼ってもらった。

それから1年。

自分で言うのも何だけど、卓球の腕前はその頃に比べると格段に上達した(と思われる)。

と言うか、その頃の卓球の腕前が下手すぎた、と言う方が正確だろう。

そろそろ入門者用のラバーではなく、もう一段レベルアップした初中級者レベルのラバーに張り替えたいと思っていた。

ラバーが分厚くなれば、その分スピードとスピンは上がるがコントロールが難しくなる。

上等だ。

もっと早いスマッシュを打ち込んでやる。

そんな思いを胸に、9月には再び定禅寺ストリートジャズフェスティバルに出て、ライブの後にその卓球洋品店を訪れてラバーを張り替える目論見だったのだ。

が、、新型コロナの影響でフェスは中止となってしまい、結果的にかれこれ1年半近くもラバーを張り替えることなく同じラバーのままラケットを使い続けている。

張り替えと言えば、ひと昔前なら障子とか、壁紙とかしか思いつかなかった言葉だけど、今や僕の中では張り替えは卓球のラバー以外には何も思いつかない。


よく使うレコーディングスタジオの近くに卓球専門店がある。

また、それとは別に昭和を彷彿とさせる卓球場まである。

だからレコーディングの合間、エンジニアのS君がミックス作業をしている間に安藤さんと二人で抜け出して卓球場にいそいそと出かけて汗を流すことがある。

で、先日のこと。

その卓球用品店を訪れた時の店員の一言が冒頭のセリフ。

使わなくても半年おきには張り替えた方がいいとのこと。

どうも今まで温泉宿に置いてある、もうラバーが半分剥がれた様なラケットで卓球をやっていた僕らとしては、そんな発想は全然なかったですけど。

と言うことで、念願の初中級者用のラバーに張り替え。

使ってみるとスピンがよくかかるし、球の感触も全然違う。

これまた楽しくなりそうだ。

半年後は、もう一段分厚い12mmのサイドテープが貼れるくらいのラバーに張り替えできる様に頑張ろう。

もちろん、仙台でね。

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