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2018.04.29

山小屋にて

午前7時前に自宅を出発し、山小屋へ向かう。

途中で渋滞に巻き込まれたものの、思ったより早く目的地に到着することができた。

目的地に近づく道中、いつもなら4月中はまだ冬と春の間を彷徨う山の天気も、今年はフロントガラスから目に飛び込んでくる新緑の風景に、例年よりも10日ほど早く春が訪れたように思えた。

半年ぶりに訪れた山小屋は、一つの冬を越す間に部屋の中と庭で、虫や植物たちが様々なドラマを繰り広げている。

玄関の扉を開けて中に入ると、部屋の中は虫たちの残骸がそこら中に落ちている。

いつもの光景だ。

まるで昆虫界の天下分け目の決戦でも行われたかのようだ。

昆虫の落武者たちは、決戦で傷つき、力尽きて、最期は床にその亡骸を横たえる。

そして、庭はといえば、雪が沢山降った年は、敷地内には朽ち果てた白樺の枝が散乱していたり、雪の重さに耐えきれなくなった家屋の付属品やら何やらがそこら中に散らばっているのだが、、、

今年は雪が殆ど積もらなかったせいか、積雪による被害はパッと見た感じ見当たらない。

犬の遊び場として作られた敷地内の芝生スペースも、今年はモグラの被害にはあっていない。

去年は、訪れたとたん芝生に無数のモグラの穴ぼこが出来ていることに呆然としたのを覚えている。

今年は、芝生スペースの雑草も大したこともなさそうだ。

ところで、予め言っておくが、僕の芝生へのこだわりは半端ではない。

かつては、まるでゴルフ場のフェアウェイのように綺麗に刈られた芝生スペースを春先から晩夏にかけてずっとキープしていた。

そのために、GWから9月の頭頃までは、必ずと言っていいほど毎週この山小屋に通い、到着するなり満タンに充電された自慢のバロネス製リール式芝刈り機を倉庫から引っ張り出し、片っ端から芝を刈っていたものだ。

数年前に、老犬となった愛犬に毎週長距離移動を強いることの体への負担を考え、山小屋に来る頻度を減らしてしまったのを機に、芝生の手入れを業者に任せるようになってから、芝生のこだわりは消えた。。

というよりも、自分で消すようにした。

正直、業者の芝の手入れには満足していなかった。

だから、ちょっとでもこだわりだすと、また自分で手入れを一からやってしまいそうで、、、あえてこだわりを捨てたのだ。

今日、到着するなり芝生の雑草を抜き始めた。

去年までならそれも業者に任せておくところだが、、なぜか今年は自分でやりたくなった。

やり始めると、もう止まらない。

もともと完璧主義者の僕は、本来であれば芝生には一本の雑草も許さない性格だ。

さすがに、昔のようにはいかないが、それなりに目に付く雑草は引っこ抜いた。

引っこ抜いている最中、すぐ近くでキジが雄叫びをあげる。

雄叫びをあげるのはオスの方だと聞いたことがある。

そして、僕のすぐ頭の上を鳥たちが歌を歌うようにさえずり、木々の枝葉を渡り歩いている。

見上げると空は薄い青で、晴れ渡っている。

さて、芝生には毎年砂入れを行うはずだが、、春が来て間もないので、業者がまだ砂を入れていないようだ。

だから、芝生の凹凸が激しい。。

それがとても気に入らないのだが、、仕方ない。。

勢いそのままに、今度は熊手を片手に芝生を掻き始める。

僕の山小屋エリアには、隣の土地に生えている数本の赤松から、秋が終わると頃に松の葉が雪のように降ってきては芝生に降り積もり茶色に染める。

この芝生の奥深くに堆積した松の葉を、熊手で掻いてやると芝生にとってはいいらしい。

そういえば、昔はかき集めた赤松の葉っぱの山に火をつけ、そのまま芝生の上を覆っている前年の芝の枯れ草をを焼いて野焼きのようなことまでやっていたっけ。

野焼きをやると、芝生の色がとても濃くなる気がするのだ。

今年は、、やめておこう。。。

そして、またキジが雄叫びをあげた。5分に一度くらいの雄叫びだ。

さあ、次の作業はエアリングだ。

これまた何年ぶりだろうか。

重いローラーにたくさんのトゲトゲが設置されたエアリングマシン。

僕は、年に一度使うかどうかわからないものを買ってしまうという癖がある。

ケルヒャーの高圧洗浄器、RYOBIのブロワーバキューム、油圧式の薪割り機、蒔を割る斧数本に、蒔の玉切り用のチェーンソー、、、挙げればキリがない。。

だから、僕の山小屋にはこれらのものを収納するだけの立派な倉庫が必要になる。

庭の隅から重いローラーを引っ張ってきて、ゴロンゴロンと芝生スペースに転がしていく。

転がすと、ローラーに取り付けられたトゲトゲがブチブチと音を立てて芝生の根を切っていく。

しっかし、、、ローラーはやたら重い。

これは、、巨人の星でいうところの「重いコンダラ」だ。。

思いこんだら〜♩という歌の始まりに出てくる、星飛雄馬がトレーニングで引っ張っているローラーをコンダラだと勘違いしている人がいたが、それは全くのデタラメである。

それはさておき、エアリングというのは、芝生の根を活性化させるためにも必要な作業で、ここ数年やっていなかった。おそらく、業者もここまではやっていなかっただろうと思う。

エアリングによって、無数に開いた穴に満遍なく肥料が入るようにこれまた滅多に使わない肥料撒き器で撒いていく。

本当は、エアリングしてから砂入れをやりたいところだが。

と、している間に12時を知らせるチャイムの音が聞こえた。。

さすがに、、重いコンダラは体に堪えたようだ。。。ももが結構張っている。。

雑草抜くだけでも腰にくるのに。。こりゃ、明日は筋肉痛だな。

水も飲んでいないし、、もうフラフラだ。。

そういえば、朝家を出てからずっと小便にさえも行っていない。

20度を超える陽気に、、、汗がメガネの内側にへばりつくように落ちてくる。。。

ああ、、もう限界だ。。

そして、またキジが雄叫びをあげてる。。。

キジの雄叫びの頻度は1分に一度のペースに上がってきてる。。

今日はもう、、この辺にしておこう。。。

夏になると、、青々と茂った芝生スペースで、僕のバロネス製リール式芝刈り機が唸りをあげるのが目に浮かぶようだ。。

そうなれば、、いいなあ。。



昼食後、ホームセンターに芝生用の砂袋6袋を買い込んで、芝生に砂入れを行い、、、今日は終了!

ああ、、疲れた。。
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