あっと言う間に三元日が過ぎ、昨日から普段通りの生活に戻った人も多いのでは、、と思いきや、街はまだお正月休みの雰囲気。
道路も割と空いているし。
僕はといえば、少し遅めに篭り場へ。
何だかとても久しぶりの感じ。
ついこの前もここにいたはずなのに、ぽっかりと空いた時の隔たりを経て戻って来ると、その間いったい僕はどこにいたんだろう、という気になる。
思い返せば、去年は結構ストレスの溜まる出来事とかもあって、精神的には辛い時期もあった。
そんな溜まったストレスを、たまにはゆっくりとため息を吐き出すように温泉に浸かるのも悪くないと、年末からお正月にかけて色んな場所を訪れた。
車で走った距離は、恐らく1000kmは超えているだろう。
とある年の瀬の朝、大阪を出発。
米原駅で両親と合流して、目指すは北陸地方。
今まで日本全国色んな道を走ってきたけど、僕の人生の中で能登半島を旅した経験はない。
この際、後にも先にも行くことは恐らくないだろうから、寒いのを覚悟して思い切って能登半島の先端まで行ってみることにした。
感覚的には、金沢あたりから能登半島を北上するのにそれほど時間はかからないのでは、と勝手に思い込んでいたが、実際に車で走ってみると能登半島が想像以上に大きいことに気づく。
進めど進めど半島の先端はなかなか近づいてこない。
確かに地図で見ると、金沢から能登半島の先端までは、そのまま北信越方向に進めば上越くらいまで辿り着いてしまうであろう距離がある。
西側の海岸線を走る有料道路から見る海は、波が高く荒れていた。風も強そうだ。
これは、、、演歌の世界だな。。。
能登空港あたりで有料道路を降りてからは、山の中を片道一車線の一般道路を走る。そんなには飛ばせない。
すると、今度は右手側、つまりは半島の東側の海がチラリと視界に入るようになる。
西側の外海と違って波は幾分か穏やかそうだ。
ありがたかったのは、覚悟していた吹雪のような天候がその日は幸いにも好天に恵まれたこと。
そんな北陸の冬の陽だまりを感じながら、走ること大阪出発から7時間以上。
小さな港町をいくつか辿って、夕方前にようやく能登半島の先端にある聖域の岬と呼ばれる金剛崎に到着。
岬は強い北風にいつも晒されているからか、そこに生えている木々は全部風になびくようにその枝を伸ばしていた。
立っているだけで、そういう方向に身体も傾いてしまいそう。
その夜はゆっくりと温泉につかって休息。
美味しい蟹もいただいて大満足。
牛肉も出てきたけど、もう食べれない。
今なら食べれるのに。。。
夕食後に宿から見えた空に浮かぶ月がとても神秘的。
さて、、明日もまた長旅だな、、と早めに就寝した夜でした。
翌日へ続く。。

