加藤ヒロ 公式サイト

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2019.07.09

ザクセンの風〜その2〜

アウトバーンを下りた車は、田園風景が広がる下道を北に向かってひた走る。

崖の上から駆け下りるようにヘアピンカーブを大きく曲がって下ったら、そこはもうマイセンの町。

町は、エルベ川を見下ろす丘の上にそびえ立つアルブレヒトブルグ城の周辺に旧市街が広がる小さな町。

マイセンといえば磁器で有名だが、意外にも17世紀のヨーロッパでは日本の伊万里がもてはやされていたという。

当時のドイツのザクセン選帝侯アウグスト強王が、磁器製造の秘法を研究させるため錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベドガーを監禁して製法を解明。

悪戦苦闘の末1710年、ヨーロッパ初の硬質磁器窯「マイセン」が誕生した。

僕たちは、アルブレヒトブルグ城の脇にある駐車場に車を停め、ケーブルカーに乗って城壁の中へ。

お城から見下ろすマイセンの旧市街は、いくつものオレンジ色の屋根の建物が連なり、さながらイタリアにでも来たかのよう(と、いっても僕はイタリアでオレンジの建物の屋根を見たことがあるわけではないが)。

頭一つ突き出た建物は教会。

時計台の屋根の少し下あたりに、マイセンの磁器で作られた、まるでいくつもの風鈴を鈴なりにぶら下げたような鐘。

その鐘の音は磁器がぶつかり合う時の優しい音色で、30分おきに町中に響き渡る。

そんな景色を見渡すことができるお城の中にあるレストランに入り、遅めの昼食をいただく。

僕はもちろんビールと、日本ではめっきり食べることが無くなったハンバーガーを注文。

真っ青な空に吹き抜ける心地よい風。

そして眼下に広がるジオラマのような石畳の敷き詰められた可愛い中世の街並みを眺めながら飲むビールは最高だ。

昼食後、旧市街を散策。

僕は照りつける強い日差しと飲み干したビールで、フラフラになりながらの散策。

そこでソフトクリームを一つ。。

一体この旅が終わる頃にはどれくらいまで体重が増えるのだろう。。。

そういえば、このマイセンの町は、子供の頃に見ていた夢に出てきた中世のヨーロッパの街並みとよく似ている。

それは、いつもクリスマスシーズンを前に賑わいを見せる町で、寒いながらも街中のガス灯と家々から漏れる窓の明かりで、心がとても暖かくなる光景だった。

いつかまたマイセンに来ることがあれば、今度はクリスマスシーズンに来ることにしよう。。。

。。うん、、多分、、来ないでしょうけど。。。

(続く)

















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