加藤ヒロ 公式サイト

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2019.07.14

ザクセンの風〜その4〜

「山はないの。」

ドレスデンに行く前に、行きたい場所があるかと聞かれ、尋ねた時に返ってきた返事。

着陸態勢に入った飛行機の窓から見下ろした景色にも、山らしきものは一切目に入らず、土地の高低差と言えばせいぜい田園風景の中にある緩やかな丘陵くらいだ。

という訳で、山々の絶景ポイントを見に行くというイベントを最初から期待していなかった僕なのだが、現地に行ってからザクセンのスイスと呼ばれる、その名も「ザクセン・スイス国立公園」という絶景ポイントがあるとのことで連れて行ってもうことにした。

場所はドレスデンから車で南東方向に走ること約50分。もうチェコとの国境にも近い場所らしい。

道中、車窓からはまるで北海道を思わせるような田園風景が広がる。

空はどこまでも青く、所々に小さな白い雲がぽっかりと浮かんでいる。

丘陵地帯は、空とトウモロコシ畑、そして小麦畑との間に長閑な地平線を描き出し、空の青と大地の緑と黄色との境目に見事な色のコントラストを表現している。

そんな風景に見とれているだけで心が癒される。

目的地はバス停。。。。いや、バスタイ(Bastei)と発音する場所。

それほど山道を登ってきた訳でもないのに、目的地に到着して少し遊歩道を歩いていくと、そこには息を飲む絶景が広がっていた。

僕らが立っている場所は、断崖絶壁の上にある展望台。

周りには奇岩と言うに相応しい、、まさにアメリカの歴代大統領の顔がどこかに彫刻されているかのような錯覚を起こしかねない岩山が取り囲んでいる。

眼下に流れるエルベ川は長い歳月をかけて岩肌を削り取るように緩やかにカーブを描いている。

そんな風景を見ながらの岩山の散策。

僕は飛行機やジェットコースターのように自分が何かに固定されていれば高い場所でも平気なのだが、吊り橋を渡る時や下が見える非常階段を降りる時ように自分がフリーの状況での高所では通常の何倍も恐怖症になってしまう。

この岩山でも僕は柵から身を乗り出して下を覗くことができない。

そんな奇岩群の中に足元が見事なアーチを描く石で出来た橋が通っている。

「バスタイブリュッケ」と言う橋で、ゼクセン・スイス最大の名所らしい。

絶景を満喫した散策の後、パーキング近くの森の中で皆んなでおにぎりをいただく。

僕は昼間からソーセージに白ビールだ。

ベンチに座っておにぎりを食べていると、人間を怖がらないのか野鳥が餌を求めて近づいてくる。

こんな大自然が作り出した絶景ポイントまであるなんて、ザクセンは本当にいいところだなあ。

スケールの違いを感じた1日でした。










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