加藤ヒロ 公式サイト

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2019.09.23

2019年・夏の終わりに吹く風は。。。

若い頃、お酒はそんなに好きという訳ではなかった。

特に日本酒とか焼酎とかは苦手だった。

飲むとしても専らビールばかりで、二次会で行くスナックのようなお店でもいつもバーボンの水割りと決まっていた。

それでも、飲みに行く機会は人よりも多くて、その理由は(あまり誰も信じてくれないかもしれないけど)純粋にカラオケで歌を歌うのが好きだったからだ。

自慢じゃないけど、僕みたいにカラオケでポリープを作った人はそうそう居るもんじゃないはず。

だから二次会とかで、カラオケのないお店に行くことは、僕にとってみれば何の楽しみもない退屈な時間であり、お店によっては苦痛さえに感じる事もあった。



さて、、いつからだろう。。。

そんな僕が赤ワインを好きになり、気がつけば日本酒ばかり好んで飲むようになったのは。。。

それと時を同じくした頃。。

「お酒を飲む=酔っ払うまで飲む」という等式が僕の中でいつの間にか出来上がってしまっていた。

思い返してみれば、その等式が自分の中で当たり前となったのは、カラオケで歌を歌うことに楽しみを昔のように感じ無くなった頃だ。

それが、まさに僕が音楽を本格的に始めた頃と一致する。

趣味が仕事になると、こうなる。

ワインや日本酒が大好きになった僕は、「お酒を飲む=酔っ払うまで飲む」という等式に従うように酔っ払うまでお酒を飲んだ。

嫌なことも忘れて酔っ払える。。。普段はあまり喋らない僕でも、酔っ払うと冗舌になって人を笑わせるくらい喋った。。そして、僕も笑った。。

それが、何よりも楽しかった。

そんな無茶な飲み方をしても、酔っ払った次の日は午前中こそ調子が悪いとしても、午後になると回復してきて、丸一日を棒に振るということはなかった。

でも、年のせいだろうか。。

数年前からワインか日本酒で酔っ払った翌日は、何も出来ないくらいダメージが残るようになった。

年々、その傾向は顕著だ。

ましてや、その酔っ払った翌日がライブの日だったりすると、思うようなパフォーマンスができず、酷い時には大変な失態を犯してしまうことさえあった。

そんな反省を胸に、今年の春先から原則としてワインと日本酒を飲むことを自ら禁じることにした。

代わりと言っては何だが、昔を思い出したように、またビールを飲み始めることになった。

翌日にライブやレコーディングを控えている日は完全に禁酒としていたが、それでも、経験を重ねるうちにビールを飲む限りにおいては、翌日に歌を歌うことに支障をきたすことがなかった。

これは、僕にとって何よりも好都合だった。

やがて夏がきて、、ビールの摂取量が爆発的に増えた。

不幸なことに、ワインと日本酒を禁じたものの、「お酒を飲む=酔っ払うまで飲む」という等式だけは僕の中で遺産のように残った。

ビールはワインや日本酒と違って、少々の量を飲んだところで中々酔っ払うことはできない。

だから、必然的にビールの摂取量はさらに増えていくことになる。

僕の中では、もうワインにも日本酒にも未練はなかった。

だって、翌日に支障をきたすことなく好きなだけ飲めるビールは、飲んでも飲んでもワインほどは酔っ払わない、、僕にとって”もってこい”のお酒となった。

ある日、僕は日本酒に限って言えば永遠の別れを告げた。さよなら、日本酒。ありがとう。そう、僕にはビールがある。

そして、8月後半から9月中旬にかけて、ハードなスケジュールが続いた。

ライブ、、ビール、、BBQ、、ライブ、、温泉、、卓球、、ビール、、ゴルフ、、ビール、、うな重、、ビール、、温泉。。。。



やがて、風の匂いは変わり、朝の外気にも秋の気配が。。

外出しようと靴に左足を突っ込んだとき、、あれ、、?  ちょっと、、靴がきついぞ。。

ふと、感じた違和感。

そのまま気にせず過ごしたけど、その数日後、、、左足の甲が急に腫れ上がり、歩くのにも”びっこ”を引かないと歩けない。

夏の終わり吹く風は風でも、、、「痛風」。。。。

ようこそ痛風の世界へ。。痛風の大先輩からのお言葉。



その後、病院での血液検査の結果は、尿酸値を含め全て正常値。

首をかしげるお医者さんが一言、、「おかしいな。でも、よかったね。」と。

どうやら、短期間に大量のビールを摂取したこともあり、一時的に尿酸値が上昇して尿酸が結晶化してしまったらしい。。

のたうち回るほど痛いと言われる痛風が、今回はそこまで行かなかったのが不幸中の幸い。

軽い発作で済んだ。

まあ、、お酒の飲み方には気をつけろ、ということだな。。。

こうして、、僕はこの夏、ビールにもしばしの別れを告げた。。

腫れが引いた左足の甲には、ツノのように尖った結晶体の膨らみの痕。。そして、ビーチサンダルの日焼けの跡。

人生初の風と共に、、もうすぐ、2019年の夏が終わる。
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