加藤ヒロ 公式サイト

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2019.11.13

一足早い冬支度

カバー曲を含む慣れていない曲を3曲も一日で歌わないといけない次回のラジオ番組の収録。

練習時の感触が良ければまだしも、なかなか手応えを感じることが出来ない中、練習する時間が限られてきて少しずつ焦りに変わってくる。

でも、そんな中でもこれ以上は先延ばし出来ないなあ、と思っていたことが一つ。

それは山小屋の冬支度のこと。

例年、山小屋では早ければ11月の上旬に最低気温が氷点下まで下がる。

なので、水道管が凍らないように水抜き処理をする必要があるのだ。

幸い僕の山小屋は床暖房を冬の間つけっ放しに出来るので、屋内の面倒くさい水抜きはやらなくて済む。

床暖房の燃料は灯油だけど、業者に頼めば定期的に灯油を満タンにしてくれる。

でも、敷地内に複数ある屋外の水道は、さすがに水抜きをしないと。

それに加えて、畑に植えてあるイモ類を収穫する。

それが山小屋での冬支度だ。

ところが、今年は忙しくて8月の終わり以降、全然山小屋に行けていない。

台風の被害もどうだったかも気になるし。

さらに、ここにきて上空に寒気が入り込み、ただでさえ明け方には氷点下に下がっている山小屋ではこのまま一気に水道管が氷ついてしまう恐れがある。

なので、このタイミングを逃すともう山小屋に行けそうもないので、ちょっと無理してとんぼ返りのつもりで山小屋へと車を走らせた。


出発する時の東京都内は、朝からどんよりとした曇り空。

途中、高速道路を走っていると雨が降ってきた。

雨の中でイモを収穫するのは嫌だなあ、と思いながらひた走る。

ところが、山が近くにつれて雲は晴れ、青空が広がりお日さまも顔を出し始めた。

標高が700〜800メートルを超えたあたりから、車窓から見える山々の木々が徐々に黄色やオレンジ色に変わり始める。

さらに登っていくと紅葉はさらに深まり、眼に映る景色が一面秋色に染まる。

標高が1000メールを超えた頃、木々の枝は早くも冬枯れの様相を見せ始め、道路を囲む法面には背の高いススキが生い茂って揺れている。

もうここでは、秋から冬に季節が差し掛かっている印象だ。

そんなこんなで、渋滞で予定よりも40分ほど遅れて山小屋に到着。

まずはイモを収穫して洗う。

水は手が切れそうなくらい冷たい。

時間にすれば僅かな時間なのに、すぐに手の指がしもやけのように痒くなる。

小屋の中に入り、床暖房のスイッチを入れる。

これで、冬支度完了!

山小屋のすぐ傍に立っている大きな白樺の隣には、深い紅に染まったもみじの木が。

そのはるか頭上には薄い青色の空が広がる。

白と赤と青のコントラストがとても美しい。

それにしても、今年はあまり来れなかったなあ。。山小屋。

冬の間も寒すぎて恐らく来ることはないと思うので、来年の春まで山小屋ともしばしのお別れだ。

さて、そのまま帰ろうと思ったけど、中途半端な時間だし、お腹もすいたし、、と、いつもの蕎麦屋に寄って十割のおらが蕎麦の大盛りを頂く。

うん、美味しい。。いつもの味だ。


思い立って、冷えた体を温めるため一風呂浴びていこうと温泉施設へと向かう。

昔はよく来たなあ。。前回、いつ来たっけ、、なんて思い出していたら、去年の夏合宿のときに、プロデューサーの安藤さんとAK監督たちと一緒に来て以来だということに気づく。

その時、風呂上がりの更衣スペースでは、AK監督が「携帯がない、携帯がない。」と探しまくっていたっけ。

結局、、携帯はどこにあったんだろう。。

そんなことを思い出しながら、身体を洗ってから扉を開け外へ。。広い露天風呂に浸かってみる。

ぬる目の温泉だけど、長い時間温まるにはちょうどいい。

露天風呂の周りの木々の紅葉は早くも終盤を迎え、葉が完全に落ちてしまった枝も目に付く。

温泉に浸かりながら空を見上げると、温泉施設の屋根のはるか上には、さっきよりも少し霞みがかった青空が広がっている。

その空には、すぐに溶けてしまいそうなくらい繊細な綿アメに似た雲が、風に流されてゆっくりとゆっくりと流れていく。

ああ、、今年ももう残すところ約1ヶ月半か。

全く、、早いもんだ。。

風に乗って雲が流れていくのに合わせて、時間も確実に流れていく。

そして、きっと僕たちも少しずつ、、前に進んでいる。。。はず。

養った英気で、収録に向けて、、明日から頑張ろう。。(今日はもうサボる気満々だし)


ところで、去年の夏合宿の最終日。

みんなが帰ったあとで、AK監督が寝ていた布団の枕元から携帯電話が出てきた。

その年の合宿以来、僕の中ではAK監督は携帯電話をよくなくすお方である、という認識が出来上がっている。


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