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2020.03.04

簡単にはいかない

今年最初に書き下ろした「幸せなRadio」という曲のレコーディング。

駿汰君のドラムとまさや君のベースを録り終えて、夕方から僕のギターと歌を録り始める。

ギターは何とか録り終えたものの、この日は今一つ歌の調子が上がらない。

気分転換を兼ねてメンバーと一緒に夕食を外で取り、スタジオに戻ってきてからは環(たま)ちゃんのグランドピアノ。

いい感じでピアノを録り終え、残すは僕の歌だけ。

密閉された地下のスタジオ空間。

僕はヘッドフォンを耳に当て、一人マイクスタンドを前に悪戦苦闘を繰り返す。

何とか歌も録り終え、日付が変わる前に家路につく。

翌日は4時起きで名古屋に車移動しなければいけないので、早く寝なければ、、とお風呂に入り速攻で就寝。

早朝の目覚めは、前日のレコーディングの疲労が抜けない感が満載で体が重い。

まだ眠い身体に鞭打って新東名を西へと走らせる。

静岡SAで最初の休憩。

すると大阪に住む高校時代の同級生からLINEが。

なんで??滅多に連絡なんてない友達からLINE??

「コロナ大丈夫か?もう歳なんだから無理するなよ。」と。

なんで??どっかで今の僕を見ているのか??

午前9時前に名古屋に到着。

午前中の用事を済ませて、お昼からZIP-FMにてラジオ収録。

この日は通常収録に加えて「ヒロとハカセの温故知新カバー研究所」企画のカバー曲も収録。

疲労に寝不足が重なり、何とか最後まで走りきった感じ。。

出来栄えは、、聞かないでってところ。

ちゃんと練習してからYou Tubeにアップすることとしよう。

ラジオ収録を終えてからその足で大阪へ。

途中、新名神の菰野ICの側、湯の山近くの温泉施設「アクアイグノス」に立ち寄る。

敷地内には温泉のほか、スイーツや石窯パン、イタリアンに割烹料理店、さらには宿泊施設も。

服を脱ぎ捨て、ヘロヘロの僕は沈み込むように露天風呂に首まで浸かる。

湯船の湯気を取り払うように、微かに春の匂いが混ざった乾いた風が吹き抜ける。

すると露天の前に植栽された小さな竹林が風に揺れる。

「いいか。世の中っていうのは思う通りにはいかないんだ。時には行く手を阻む風も吹く。そんな時はこうやって風を凌ぐんだ。根元から、そう、柔らかくしなるように、風に身を委ねるように揺れていればいい。大事なのは、、風に負けて折れないことだ。」

細いながらも青く伸びた竹が揺れながら僕に語りかける。

「簡単にはいかない。何事も。だからそれを存分に楽しめばいい。簡単に上手くいってしまえば、楽しみさえも直ぐに消え去ってしまう。」

風呂上がり。

見上げた東の空には、ロケットが遥か彼方に飛んで行った跡のような雲が。

ああ、僕もいつの日か一気に遠くまで飛んでいきたい。

でも、簡単には上手くいかない。

だから面白い。

「幸せなRadio」。

ZIP-FM「MIDNIGHT RUNWAY」の新オープニングテーマソングとして流れる頃には、平穏な日々が戻っていることを祈る。
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