加藤ヒロ 公式サイト

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2020.10.06

癒しの旅2020〜その1〜

波打つような黄土色の岩盤が織りなす縞模様の岩畳。

その向こうに青い海が広がり、海の上には刷毛でも使って描いた油絵のような雲が浮かぶ。

その日、僕は和歌山の南紀白浜の海を眺めていた。

考えてみれば、今年の夏の後半は、8月の映画の主題歌の制作と映画撮影、そして9月に入ってからも生配信ライブの準備にレコーディング、その合間にラジオの収録と、そこそこ忙しい日々の連続だった。

新型コロナのせいもあり、夏休みらしい休みは取れていない。

9月の初めに一日だけ休みを取り、去年と同じメンバーが集合して船を出したものの、大型の台風が去った後の相模湾には「一切の餌に食いつくべからず」という通達が全魚介類に出されたかのように魚信は乏しく、あまりの酷暑に予定よりも早く沖あがりしたこともあって、全く休みを満喫した気分になれないまま秋を迎えようとしていた。

大阪での生配信ライブが終わった後、翌週の名古屋での”ZIP SNS SQUARE Online 2020”までの1週間のうち2日間を休みにあて、生まれてまだ行ったことのない南紀白浜に向かい、その後は熊野本宮大社を経由して、温泉でも浸かりながらのんびりと車で名古屋に向かう計画を立てた。

南紀白浜の海と白い砂浜、そして夏の終わりを感じさせる海からの風。

その潮風を胸一杯に吸い込めば、張り詰めていた心が少しずつ和らいでいく。

こんな素晴らしいリゾート地があることを知らずに大阪で暮らしていた僕は「なんて勿体無いことをしていたのか」と今になって思う。

しかし、若い頃にこの景色を見ても単なる景勝地の海の風景としか記憶には残らなかっただろう。

若い頃は、それだけ立ち止まることもなく突っ走っていられたということ。

この歳になれば、立ち止まった時に自分に与えてあげられる”癒し”は、再び走り出すために必要なエネルギーとなる。

気分を良くしたまま、海の近くのレストランで早めのランチを頂く。

頼んだのはシーフードカレー。

スパイシーだけど、とても濃厚なカレーだ。

間違いなく、今まで僕が食べたカレーの中で3本の指に入る。

ランチの後は、お目当てのパンダに会いにアドベンチャーワールドへ。

パンダ?と思うかも知れないが、僕は生まれて此の方、まだ生パンダを見たことがない。

一度見てみたいと入場口から足早にパンダがいるエリアへと向かう。

人がいっぱいいるかと思いきや大した人だかりもない中、昼寝をする子パンダに、竹を齧る親パンダの姿が。

ラッキー❤️ 写真もビデオも取り放題❣️

この姿を、1分見るために何時間も並んでいた時代があったかと思うと、なんか申し訳ない気分だな。

そして、イルカショーもサファリパークも堪能してアドベンチャーワールドを後にする。

車は熊野古道の一つ、中辺路を山奥へと進む。

夕暮れが迫る中、この日の宿である龍神温泉の上御殿へと車を走らせた。

(続く)







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