加藤ヒロ 公式サイト

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2021.02.23

黄色い自転車に乗って

自転車を買った。

黄色い電動アシスト付きの自転車だ。

たまたま誕生日が近い日に注文したから、自分への誕生日プレゼントとすることにした。

車では走らないような狭く入り組んだ道路や、散歩するには遠すぎて歩くことのなかった住宅街。

自転車ならそんな見たことのない街の景色を楽しみながら走ることができる。

よく晴れた空の下、ゆっくりとのんびりと自転車を走らせる。

知らない住宅街の庭先には、色んな種類の木々が植えてある。

ここ数日続いた陽気のせいか、所々で気の早い桜の木が鮮やかな淡いピンク色の花を咲かせている。

こっちの家には、ブンタンみたいな大きな黄色い柑橘系の実が、今にも落ちそうなくらい沢山ぶら下がっている。

突然、鳥たちが木々の葉を揺らしながらその甲高い鳴き声を響かせた。

それを合図に、僕はペダルを踏み込んだ。

電動アシスト機能がそのペダルの背中を押して、自転車は宙に浮くような推進力を得て加速する。

まだ冷たい風が頬に当たる。

重いギアにチェンジして、さらにペダルを踏み込む。

スピードは更に加速して時速20Kmを超える。

メガネ越しの冷たい風圧が、僕の目を涙ぐませる。

まだ冬の匂いが残る風だけど、春の気配を確実に感じ取るることが出来る。

そう、もうすぐ冬が終わり、春がやってくる。

終わりゆく季節に手を振り、別れを告げる日がやってくる。

それはきっと僕にとっても、何かが終わり、何かが始まる合図になるのだろう。

新しい季節はいつでも、僕たちに希望の光をもたらしてくれるはずだ。

さて、春になったら、、黄色い自転車に乗ってもっと遠くの街へと出かけてみるとするか。
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