加藤ヒロ 公式サイト

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2018.10.30

秋色

久しぶりに山小屋へ。

紅葉真っ盛り。

どこもかしこも、秋色に覆われている。

その風景の中、少し強い風が吹けば、赤、黄色、オレンジの鮮やかな色の枯葉が空中を舞う。

僕の敷地内も、一晩であっという間に枯葉まみれ。

大量の落ち葉を集めるために、久しぶりにブローワーを引っ張り出す。。

でも、数年間使っていなかったからか、、電源コードが接触不良を起こす。

何とかして接触不良を起こさない場所を探しながら、コードを手で調節しながら使っていたら、焦げた匂いと共に、バチっと火花が出る。

ああ、、ご臨終。。。

慌ててホームセンターへ。。

今後は電気式ではなく、ガソリン式のブローワーを購入。

使ってみると、小さい割にパワーが強いので、なかなか使いやすい。

ところで、山小屋近辺の最低気温は、先日氷点下まで下がったらしい。

短い秋を経て、長くて寒い冬へ。。

もう、夜は薪ストーブが欠かせない。

さつまいもと里芋を収穫。

豊作とは言えない出来栄えだけど、それでも秋の実りはありがたい。

もうすぐ初雪の便りも届くかな。
2018.09.23

今年最後の。。

2週間前に撒いたダイコンとカブの種。

その後の気温が上がらなかったので、ちゃんと芽を出したか心配。

仮に芽を出していたとしても、鳥さん達に突かれていないかが心配。

行ってみると、芽を出したものの後者の心配が的中。。8割方突かれてダメになっていた。。

仕方なく双葉を突かれた場所にもう一度ダメ元で種を蒔く。

今度は芽が出る前から不織布でトンネルにしておいた。

新たに撒いた種はダメかも知れないけど、せめて生き残った2割の小さな芽がこれ以上鳥さん達の餌食にならないように。。

お盆明けに受粉して最後の力を振り絞って何とか収穫サイズまで大きくなってくれたカボチャ。

これで今年のカボチャもおしまいだ。

ネギは強風に折れたりしているけど、何とか生き残ってくれている。

サツマイモは元気だけど、果たして今年は実の方はどうかな。あと5週間くらいで収穫だ。。


そんな今年最後のカボチャからの、、、、ここへ(最後の写真)。。

ここは、、どこでしょう?








2018.09.08

雨と畑とキジと栗

3週間ぶりに山小屋へと向かう。道中、、高速走行中に雨が。。

通り雨かと思いきや、目的地に近づくにつれ雨足は強まるばかり。。

そして、到着する頃には雨は本降りに。。

せっかく畑仕事をやろうと思っていたのに、、、こりゃ今日はやることないな。。

やることないので、ギターをつま弾きながら窓の外を恨めしく眺める。。

止みそうもないので、諦めていつもの蕎麦屋へ。。

土曜日にしては珍しく、お昼時でも並ぶことなく店内へ。

いつもの店員さんのご機嫌は、、、斜めの一歩手前という感じ。

お店が混んでないのになぜ?

と思ったが、忙しさ対策で若い女の子をバイトで雇ったものの、この天気で客の入りが今ひとつだからか。。。

蕎麦を食べ終わり外に出てみると、雨が小降りに。。

これなら何とかなるかと、農作業に必要なものを買い揃えてから山小屋へ戻るなり、急いで着替えてから出陣。

長靴に履き替え手袋をして、まずは大きく膨らんだインゲンを収穫。

それから、伸び放題のカボチャの蔓を剪定して、サツマイモのツル返し。

それでダイコンとカブとタマネギを植える畝を確保。

土作りのため、久しぶりにミニ耕運機を出動させる。

畝作りが終わる頃には、晴れ間が見えてきた。

と、敷地の門の方をみると、この辺り一帯を縄張りにしているオスのキジが呑気に歩きながらうちの敷地の中へ入ってくるのが目に入る。

まるで鳩のように頭を前後にしながら歩いている。

足音を立てないようにそっと近づく。その全身はビロードのよう。深い緑と青と黒、そして赤が混ざり合った見事な色彩を纏っている。。

その優雅な姿からは、、あの「ギャー、ギャー!」とけたたましく上げる鳴き声は想像がつかない。

是非、このチャンスに鳴いている現場を一度見てみたいと、キジを見つめたまま心の中で、、「鳴け!さあ、あのけたたましい鳴き声を上げてみろ!」、、と叫ぶ。

と、、、僕の気配に気づいたか。。足早に敷地の外へと出ていった。。

ま、、キジ遊びはそれくらいにして農作業に戻る。。。

最後はニンニクを植えて作業終了!

結局、、今日は一回もキジの鳴き声は聞こえなかったな。。

夕方からはまた雨が。。

農具を片付けていると、目に入ったのは駐車場の脇に転がる落ちたばかりの栗のイガイガ。。

そうか、、やっぱり山は秋に入ってるんだ。。

季節は確実に、、進んでいるね。
2018.08.19

夏の足跡

北から張り出した高気圧の影響で猛暑から一転、山小屋は冷たく乾いた空気に包まれた。

夜、車の室外温度計は12.5度。

明け方にはおそらく10度を下回るくらいの冷え込みで、薄い毛布1枚に蛹のように包まって震えながらの朝を迎えた。

前回までは、2週間も空ければ芝も雑草も茫々に伸び放題になっていたが、この2週間の芝の成長度はその3分の1くらい。

夏の間は毎日でも芝刈りをやりたいくらいだったけど、もうその必要もない。

秋だ。。

山小屋に、一足早い秋がやってきたのだ。

標高差が約1000メートルあるから、都会と比べて春の訪れは1ヶ月遅く、秋の訪れは1ヶ月早い。

あんなに暑かったのに、、山小屋の夏は足跡も残さず去っていった。

元気な野鳥のさえずりの隙間をぬって、夏に取り残された蝉のか細い鳴き声が聞こえて来る。

今日は、夏野菜を収穫。

カボチャにインゲン、そしてエダマメ。

今年は、成長期に大粒の雹が降って暴風が吹き荒れたり、気温が安定しなかったり、水不足になったりしたこともあって、野菜の出来は今一つだったけど、実際に収穫してみると、よくこの厳しい環境でここまで育ってくれたと感謝したくなる。

来月には、秋ネギが収穫できるだろう。

そして11月の初旬にはサツマイモとサトイモの収穫だ。

今年も収穫した野菜達を、ありがたく頂くとしよう。

2018.08.04

嵐のツメアト。希望のインゲン。

本州を東から西へ奔走した台風12号ジョンダリ。

僕の山小屋がある地域に直撃することはなかったが、かなり強い風と雨をもたらした模様。

そのエリアに住んでいる人のブログを見ていると、隣の敷地の木が倒れてきたりと、結構な被害が出たみたいだ。

僕の山小屋はあまり心配していなかったけど、見回りをしてくれた人から連絡があって、敷地内の白樺が折れて倒れているとのこと。

ただ、建物に被害はないとのことで少し安心。

一体、どうなっているかと見に行ったところ、元気だったはずの白樺の幹が途中から折れて、薪割り場に積んでいる丸太の上に覆い被さっている感じ。

薪小屋の横に生えている木も、完全に倒れちゃってるし。。

こりゃ僕の手に負えないレベル。。近いうちに業者の人に処理してもらわないと。。


夏の暑い時期に2週間も放っておくと、畑もまた荒れ放題の状況に。。

カボチャは、うどん粉病が緑色の葉を白く染めてしまって、、根元に近い部分は、かなりの量の葉っぱが枯れてしまっている。

その反面、成長を続ける先端の部分は、枝豆のエリアを侵食し、完全に蔓で枝豆を羽交い締めにしてしまっている。

横四方固めで押さえこみ一本!みたいな感じで。。

枝豆はもう降参状態。。実りかけていた枝豆の実も、、これ以上大きくはなりそうもない。

これで、今年も自分が育てた枝豆を楽しむチャンスは消えてしまった。。


2週間前、圧倒的な勢いで畑を支配していたカボチャ。

そのの大きな葉っぱに覆い被さられて、中々太陽の光を浴びることができなかったサトイモの葉。

そのサトイモの葉が、すでに枯れてしまったカボチャの葉に変わり、これでもか、というくらいに自らの存在感を太陽に向かって示している。

そして、サツマイモ。

例年に比べて蔓の伸び方の力強さにやや欠けるものの、元気にその葉の数を増やし、蔓の太さも随分と逞しくなってきた。

日中にその葉から浴びた太陽の光で蓄えたエネルギーを、夜のうちにその根元へと運ぶことで膨らんでいく。。

その膨らんだ根っこが、サツマイモとなる。

もっともっと沢山の太陽の光を、、根っこに運んでくれ。。


枝豆と同じようにカボチャの羽交い締め被害にあっていたインゲン豆。

倒れこみながらも、ちゃんと元気にその実を膨らませてくれていた。

とても綺麗な実。。美味しそう。。。

今年もインゲンには希望が持てそうだ。


茫々に伸びた芝生を刈り、畑の手入れをしたところで、もう汗びっしょり。

シャワーを浴びてから、、お昼時を少し過ぎたあたりで蕎麦を食しに出かける。

車のフロントガラスから見えるのは、少し霞んだ空。。

国道の脇に設置された電光掲示の温度計は、32度を示している。

この地域にしては考えられない高温だ。

2週間前に来た時には、霞んで見えなかった山々の稜線が、くっきりとは行かないまでも綺麗に浮かび上がる。

淡い水色の空に、散り散りに浮かぶ白い雲。。

その視界の中、右手前から左の遥か彼方へと斜めに一直線に伸びていく飛行機雲。。

どこに行く飛行機か。。。

その飛行機雲のくっきりとした白は、時間の経過と共に、手前から徐々に淡い水色の空に滲みながら広がっていく。


夏は、まだまだ元気だ。
2018.06.30

ハマスゲとの戦い

冬ともなれば氷点下10度以下まで下がる山小屋の冬仕度は、すでに夏から始まる。

その主たる作業が、薪割りだ。

それこそ、昔は薪ストーブが唯一の暖房器具だったはずで、、となれば、その燃料となる薪は、冬の間どんな状況であっても薪がきれるなんてことは絶対に許されないことだったはず。。

とにかく、冬の山小屋は寒い。

それこそ、僕の山小屋よりも標高が高いところに小屋を構えている人達は、薪ストーブは冬の間は24時間ずっと焚き続けているという話を聞いたことがある。

だから、貯蔵している薪の量は、、、大迫と同じくらい、、半端ない。。


さて、僕はといえば、、寒いのは好きか嫌いかと聞かれれば、「好きではない」という煮え切らない回答をしがちで、だからここ数年は冬の間は冬の山小屋には一歩も近づこうとしなかった。

なので、、薪も冬の備えのために新たに調達することもなく、、気がつけば去年の秋には僕の薪小屋は、空っぽになってしまった。。

でも、冬は冬の良さがあって、、何よりも雪で覆われた山小屋は、、夏には常時聞こえてくる鳥の鳴き声もなく、車の走る音もなく、、根雪となった雪までもが、あらゆる音という音を吸収してくれているのか、、本当に静かな時間を過ごすことができる。

そして、何よりも夜になれば星空が綺麗だ。。

そんな冬の山小屋に、今度の冬は来てみたいと、、今日は何年か振りの薪割り。

僕は前世のどこかで木こりなのか、山小屋で一人で暮らす老人だったのかも知れないと思うことがある。

それくらい、木を切って、薪を燃やすのが大好きなのだ。。

とりわけ、薪が積み上がった姿を見るのが、とても好きなのだ。。


薪割りを早々に切り上げて、そのあとは僕のこだわりの芝生エリアの手入れ。

先月、業者に頼んでおいた砂入れのあと、その砂に混じっていたのであろうか、それとも元からそこにあったのであろうか、、今年は大量にハマスゲが生えている。

ハマスゲは、黄緑色をした艶のある雑草の一つだが、繁殖力もそこそこあるので放っておくといつの間にか勢力を拡大してくる。

すでに、ハマスゲが占領しているエリアがかなり広がってきているので、昼ごはんを食べてからは延々とハマスゲ抜き。。

炎天下の中、一心不乱にハマスゲを抜く。

両手には農作業の100円で売っている手袋をして、右手には使い慣れた雑草抜き用のフォークを持つ。

強い日差しが僕を容赦なく照りつける。。

ちょっと気を抜くと、所ジョージさんのように、、熱中症になりかねないくらい。。

すると、鳥のエサ台にシジュウカラがやってくる。

僕に気づかれないように、こっそりとやってきているらしいが、、

エサ台のひまわりの種を見つけると、、人間も鳥も同じ動物だからか、、

嬉しいことがあると、声を上げてしまうのが、その性分なのか。。

シジュウカラも、警戒しながらも、ヒマワリの種を目の前に大きな声で囀っている。

僕が振り返ってシジュウカラの方を見ると、ちょうど目があった感じ・・・。

大きな声で鳴いて「しまった・・」という表情で、シジュウカラは飛び立っていった。。

僕はといえば、熱中症になるまいと意識を強く持って、、延々とハマスゲを抜く。。

僕の大切な芝生に、、ハマスゲにこれ以上勢力を広げさせてなるものか。。

もしかしたら、僕の前世のどこかでどこかの国の王室の庭園のグラスキーパーだったのかも知れないと思うくらい、芝を刈ることとそのあとの綺麗な芝生を眺めるのが大好きだ。

意識朦朧の中で、、ハマスゲを抜き続けて、、気がつけば夕方に。。

最後に目土を入れて水を撒いて、、、、一人でビールで乾杯!

ああ、うまい!

そんな、ハマスゲとの戦い。。

まだまだ、、次戦もよろしくね。

これが僕の薪小屋。。今は、、すっからかんです。。





2018.06.20

あめとひょう

何故そうなったのかはよく覚えていないが、、小学校1年生の時に病気で入院したことがある。

子供の時間感覚など当てにならないものだが、、、多分1週間くらい入院していたと思う。

入院して3日くらい経つと無性に家に帰りたくて、早く退院したいと駄々をこねて仕方がなかったことを覚えている。

入院している間に、お見舞いにと誰かが絵本をプレゼントしてくれた。

本のタイトルは「あめとひょう」。

小学校1年生が、好きで好きでたまらないという類の本ではなく、文字通り何故「あめ」が降って、どうやって「ひょう」ができるか、という仕組みを子供にもわかりやすく解説した絵本だった。

でも、生まれてこの方「ひょう」なんてものを実際に見た事のない子供が、「ひょう」がどうやってできるかという絵本を読んで「へ〜、こうやってひょうってできるんだ」なんて感想を抱くこともなく、

せいぜい、この世の中に「ひょう」というものが存在するんだ、、知らなかったなあ、と、、読書感想文を書かされていたとすれば、そのように書いていたであろうと思う。

おかげで僕は小学校1年生にして「ひょう」という存在を知ったのだが、、、大人になり東京に住み、昨今の異常気象から大気が不安定になる機会も増え、その結果「ひょう」が東京都内に年に数回降るようになるまでは、動物の「ヒョウ」以外は「ひょう」なんていう言葉を口にした記憶はない。

先週、その雹がとある特定の地域で大量に、しかも大粒の雹として降ったことで、農作物に甚大な被害がでたと報道されていた。

そのエリアは、僕の山小屋に近いこともあり、僕の小さな畑の作物も気になっていたので、梅雨の合間の青空の広がる某日、日帰りで山小屋を訪れた。

そうでなくとも、ほぼ1ヶ月も畑を放ったらかしにしていたので、畑は見事なまでに秩序を失い、そして、混乱状態に陥っていた。

期待していた里芋は一つも目を出さず、叩きつけるような雨のせいで表面に無数の小石がむき出しになった畝だけが、寂しそうにそこに佇んでいた。

サツマイモも、枯れた苗こそ一つで助かったが、、あまりこの1ヶ月で成長した感じはしない。

カボチャも、順調に育ってはいたものの、その大きな葉っぱには恐らく雹が当たった時に出来たであろう穴が所どころに開けられ、復活までの時間をじっと耐えているようだった。

もう少しで収穫を迎えるニンニクは、かなりの本数が横倒しになり、茎は折れ、半分近くが枯れかけていた。

白く膨らみかけていたイチゴの実は、跡形もなくその姿を消し、葉っぱは一部赤く変色していて、それはまるで全盛期を通り過ぎた収穫後期の葉の色を彷彿とさせた。

いくつかあるブルーベリーの木のうち、普段は実がならない一本が今年は好調で、沢山の花芽をつけて結実することを楽しみにしていたが、それらもまるでカラスがありとあらゆる実をクチバシでつついて食べ尽くしたかのように、、見事なまでに消え去っていた。

瞬間的ではあったものの、一気に気温が下がり、ものすごい突風が吹き荒れ、大粒の雹が大地を襲ったのであろう。

例年よりも早い春の訪れに、一時は野菜の生育までも早まることを期待させたが、どうやら今年は不作の年になりそうだ。

まあ、これも自然の摂理というもの。

嘆いてもイチゴの実は戻ってこないし、里芋も芽を出すこともない。


まあ、、こうやって書くとさぞかし大きな農園がそこにあるように感じられるけど、、、実際には猫の額のような菜園。。

そんな小さな菜園にも、まだ光はある。

倒れたニンニクは早期収穫し、紐で吊るして乾燥させる。

ニンニクの畝の後作として、初めて秋ネギを植えた。

唯一、元気なジャガイモだけが、風に倒れながらも、もう小さな花の蕾をつけていた。

畝の中にあるジャガイモが日光に当たらないように、丁寧に土寄せをしておいた。

ジャガイモはあと1ヶ月くらいの間で、花が咲く頃に一気にその実を膨らませて、花が枯れるころに収穫期を迎える。

そして、その畝の後作にはダイコンとカブを植える予定。

インゲンも数は少ないが、力強く発芽してその葉を広げ太陽の光を吸収していた。


下を向く必要はない。。楽しみは、まだまだある。

人生だって、、同じだ。。

梅雨の今を、、楽しもう。
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