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2019.07.12

ザクセンの風〜その3〜

この日は朝から僕のリクエストで楽器店へ連れて行ってもらう。

楽器屋まで車で走ること20分弱。

ドレスデンも御多分に洩れず車社会ではあるものの、市街地には路面電車が複数路線走っていて、車でも電車でも大体20〜30分も行けば生活に必要な買い物は済ませることができるし、空港にも行けるというから本当にコンパクトで暮らしやすそうな街。

ドレスデンの人口は約50万人というから、これくらいの規模感で街が完結している方が暮らしやすいのかもね。

さて、到着した楽器屋は、倉庫を改造したような店舗で中は結構広い。

ギターや管楽器やらハーモニカやら、あらゆる楽器を扱っているみたいだ。

日本の楽器店ではあまり見かけないアクセサリーもあったり、カッティングボード等の台所用品やショットグラス、リュックサックなどなど、楽器メーカーのブランドをサブライセンスして作られた生活用品も結構売っていて面白い。

色々見て回ってから、アコースティックギターが陳列している所で色々と試し弾き。

日本ではまだ珍しいフェンダーのエレアコが沢山並んでいて、色がカラフルでとても可愛いらしい。

せっかくなので旅の思い出に、、と青いボディーのフェンダーのエレアコを購入。

今度、ちょっとした弾き語りのアコースティックライブでサブとして一度使ってみようかな。


午後からは、ドレスデンの旧市街を観光。

旧市街には、石畳の敷き詰められた敷地にアウグスト1世の時代に建てられたバロック建築の建物が今でも多く存在している。

そのすぐ近くにある百貨店やブランドショップが立ち並ぶエリアがあるが、新しい街の機能と重厚な趣のある旧市街の建物がそれぞれの良さを活かしながら共存しているようだ。

まずはドレスデンを象徴する建物の一つ、フラウエンキルヒェ(聖母教会)に入ってみる。

ニューヨーク時代に色んな教会に入った経験があるけど、それに比べてやっぱりヨーロッパの教会って芸術的要素が半端ない。

しばし天井を見上げ言葉を失う。

このフラウエンキルヒェ、第二次世界大戦時に崩壊してしまった教会を、約10年もの再建工事を経て2005年に完成を迎えたそう。

こんなバロック様式の建物を再建するだけでもすごいなあ、と感じた次第。

その後は周辺を散策して、実際の馬が引っ張らない電気駆動の馬車(?)に乗って観光。

30分かけて旧市街地をぐるりと見物。

ドイツの中でも他の都市と一味違う趣のある街ドレスデンは、一度行ってみる価値はあるなと、そして改めて今回来れて良かったな、と思ったのでした。


夜になって町外れの川沿いにあるビール工場併設のビアガーデンへ。

ソーセージ等と数種類のビールを頂いて帰宅。

そりゃあもう、、ビールの味は最高でした。




















2019.07.09

ザクセンの風〜その2〜

アウトバーンを下りた車は、田園風景が広がる下道を北に向かってひた走る。

崖の上から駆け下りるようにヘアピンカーブを大きく曲がって下ったら、そこはもうマイセンの町。

町は、エルベ川を見下ろす丘の上にそびえ立つアルブレヒトブルグ城の周辺に旧市街が広がる小さな町。

マイセンといえば磁器で有名だが、意外にも17世紀のヨーロッパでは日本の伊万里がもてはやされていたという。

当時のドイツのザクセン選帝侯アウグスト強王が、磁器製造の秘法を研究させるため錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベドガーを監禁して製法を解明。

悪戦苦闘の末1710年、ヨーロッパ初の硬質磁器窯「マイセン」が誕生した。

僕たちは、アルブレヒトブルグ城の脇にある駐車場に車を停め、ケーブルカーに乗って城壁の中へ。

お城から見下ろすマイセンの旧市街は、いくつものオレンジ色の屋根の建物が連なり、さながらイタリアにでも来たかのよう(と、いっても僕はイタリアでオレンジの建物の屋根を見たことがあるわけではないが)。

頭一つ突き出た建物は教会。

時計台の屋根の少し下あたりに、マイセンの磁器で作られた、まるでいくつもの風鈴を鈴なりにぶら下げたような鐘。

その鐘の音は磁器がぶつかり合う時の優しい音色で、30分おきに町中に響き渡る。

そんな景色を見渡すことができるお城の中にあるレストランに入り、遅めの昼食をいただく。

僕はもちろんビールと、日本ではめっきり食べることが無くなったハンバーガーを注文。

真っ青な空に吹き抜ける心地よい風。

そして眼下に広がるジオラマのような石畳の敷き詰められた可愛い中世の街並みを眺めながら飲むビールは最高だ。

昼食後、旧市街を散策。

僕は照りつける強い日差しと飲み干したビールで、フラフラになりながらの散策。

そこでソフトクリームを一つ。。

一体この旅が終わる頃にはどれくらいまで体重が増えるのだろう。。。

そういえば、このマイセンの町は、子供の頃に見ていた夢に出てきた中世のヨーロッパの街並みとよく似ている。

それは、いつもクリスマスシーズンを前に賑わいを見せる町で、寒いながらも街中のガス灯と家々から漏れる窓の明かりで、心がとても暖かくなる光景だった。

いつかまたマイセンに来ることがあれば、今度はクリスマスシーズンに来ることにしよう。。。

。。うん、、多分、、来ないでしょうけど。。。

(続く)

















2019.07.07

ザクセンの風〜その1〜

わずか数日前のことだが、随分と遠い昔のように感じる。

と、言いながら、シャツに袖を通す時に、ふわりと漂うあの部屋の匂いで、一瞬にしてその街並みを記憶の中に鮮明に蘇らせることができる。

とても不思議な感じだ。

梅雨前線が停滞する日本を抜け出し、訪れたのはドイツの東の端に位置するザクセン州の州都、ドレスデンという街。

この時期に、この5泊6日という期間で、それより長くても短くても実現しなかったであろう今回のドレスデンへの旅。

それを決めたのは5月のこと。

ドレスデンは、7年ほど前に義理の妹家族が移り住んで暮らす街。

高齢になった義理の父と一緒の旅。滅多に会えない孫との再会は、義理の父にとってもとても大切な思い出になったであろうと思う。



ミュンヘンで小型飛行機に乗り換える。

12時間を超える空の旅を経て現地の空港で手荷物を受け取り外に出たのが午後7時半過ぎ。

少し翳りのある夏の西日が照りつけ、まだ夕方の4時くらいに明るい。

その日、日中の気温が30度台半ばまで上昇したらしいが、夜になって気温も下がり、湿度も極端に低いので全く暑さを感じない。

気候はとても快適だ。

義理の妹家族の家に到着して、初日の夜からビールを沢山頂く。

空は10時を過ぎてまだ微かに薄暗く、ようやく闇に包まれ始める。

冬は逆に日照時間が極端に短いらしい。

到着早々のビールに気分を良くして、その日は就寝。。



翌朝、時差ボケを感じることなく起床。

そして、甥っ子を保育園に送ってから近所の森を散策。

この辺りは、大きな森に囲まれたエリア。

そういえば、飛行機の窓から見た風景も住宅地が大きな森に囲まれているという地形が目立った。

森の中は、日本では滅多に見ることのないくらい背の高い木々が生い茂り、鳥の鳴き声がその木々の枝が作る大きなトンネルにこだましている。

朝から足早に散歩をする人。のんびり散歩をする人。犬を連れて携帯電話で話しながら歩く人。自転車で走り抜ける人。。

森の中で散歩する犬は皆んなリードをしていない。

でも、ご主人から目を離すことなくピタリと後をついて歩く。

すれ違う僕の視線に合わせる事すらない。

どの犬もとても躾が出来ているようだ。

気持ちのいい天気に、気持ちのいい森の空気。

思わず深呼吸してみる。

森を抜けると数十年以上も前に建てられた住宅だろう。とても綺麗にメンテナンスされ、とても可愛らしい色に塗られた洋館が立ち並ぶ。

この辺りは高級住宅街らしい。

ヨーロッパに来たことを改めて実感する風景だ。

さて、この日は陶磁器で有名なマイセンという町に出かける予定。

僕たちは準備を済ませ、義理の弟が運転する車へと乗り込んだ。

(続く)









2019.06.30

酸素カプセル

カプセルと言えば、薬で飲むか、タイムカプセルのように土に埋めるか、というものだと思ってたけど、興味があって一度は酸素カプセルなるものを体験してみたいとずっと思っていた。

先日の湯けむりの街からの帰り。空港で待ち時間が1時間くらいあったので、手荷物検査の横にあるマッサージ店に入ってみることにした。そこで、メニューにあった酸素カプセル。

やってみたいとお願いして30分コースで申し込み。気圧を下げて膨らませるタイプなので、膨らむまで少し時間がかかりますとのこと。それでも、搭乗時間には間に合うだろうと、まだしぼんでいるカプセルへと身体を入れる。

上部にあるチャックを厳重に閉められて、さあ気圧が下がるボタンをスイッチオン!と、思って待ってても全然カプセルは膨らむ気配を見せない。

「チャックの閉め口、内側でマジックテープで上部に張りつけてますか?」と、スタッフの人の声。そう言えば、ずっと僕の目の前に閉め口のチャックがぶら下がったままだ。「いいえ、そんなこと、言われてませんけど。」。。。「では、上にしっかりと張りつけてもらえますか?」と。

「それでは、始めていきま~す!」

なんだ。。、まだ始まってなかったのか。単に専門のスタッフ待ちだったみたいだ。
この時点でもう15分以上は経過してるぞ。小心者の僕は、搭乗時間が気になって仕方がないない。

そう言えば、ついこの間誰かのブログで出発時間の15分前の手荷物検査に間に合わず、予約した便に乗れなかった、と書いてあったのを思い出す。

カプセルの中は気圧がどんどん下がり始める。「耳抜き、ちゃんとしてくださいね!」と言われても、僕はスキューバダイビングの経験もないので、耳抜きのやり方がわからない。とりあえずそれが正しい耳抜き方法かどうかは別にして、連続で唾を飲み込み続ける。まあ、なんとかなっているようだ。

それにしても、狭い密閉されたカプセルの中で、僕は一体何をやっているのだろう。。。酸素カプセルと言ったって、本当に酸素が供給されているかなんて僕には確認する術もなければ、罠にはめられて酸素供給口から謎の毒ガスな何かを送り込まれたら僕はもうここから生きて出れることはないだろう。

もう20分は経っただろうか。何故に飛行機に乗る前の余裕のない時に、何故にこのような密閉された空間に身を隠し、知らないお店のスタッフに僕の命を委ねなければならないのか。。。安易にこのカプセルに入ったことを後悔する。。

そして、密閉されたカプセルに自分が閉じ込められていると思ったら、急に息苦しくなってきた。そもそも、僕はMRIとかの狭い場所に閉じ込められるのは得意ではない。ああ、早く出たい。。飛行機、大丈夫かなあ。

頭の中では「日本航空○○便で羽田にご出発の加藤ヒロさま、加藤ヒロさま。間もなく出発でございます。お急ぎ○番搭乗口までお越しください。」とアナウンスされてやしないか。それを聞いたメンバーが「うちの社長が行方不明になった!」と慌てふためいてやしないか。。。いや、慌てふためくならともかく、「社長のことだから、湯けむりの街気に入ったみたいだから、急遽もう一泊することにでもしたんだろう。」と、心配さえしてくれてないかも知れない。。

「はい、時間でーす。」と、全然リラックスできないまま酸素カプセルは終了。急いで手荷物検査検査を通過して搭乗口へ。走って駆けつけた僕を見てもメンバー何も不思議そうではない。

良かった。。。間に合って。。

酸素カプセル、、二度とイヤだ。
2019.06.28

博堂村へ

湯けむりの街での研修2日目。

朝からの座学を終えて、午後の工場見学。そして、その後は待ちに待った二日目の宴会。

会場は、この街で1、2を争うという人気の焼肉屋さん。

食べて飲んで、また食べて。。。。

メンバー一同、満足満足。。。

満腹になった後は自由行動。。。大人ですから。

ほとんどのメンバーが地元で流行りのミュージック・バーへと向かう中、僕一人が群れから抜け出してとある場所へ。

何度か迷いながらも、目的のお店にたどり着く。

お店に入ると、その日は地元のアマチュア・ミュージシャンの人達のライブの日。

ビールを飲みながら、最後まで楽しむ。

実はこのお店。。。この湯けむりの街出身のシンガーソングライター、大塚博堂さんの甥っ子さんがやっているというライブバー。

その名も「博堂村」。

店内には、大塚博堂さんが使っていたギターも飾られていた。

実は僕も大塚博堂さんってよく知らなかったけど、写真で見る大塚博堂さんは、ビジュアル的にはちょっと怖い感じ。。?

でも、実際に曲を聴いてみると、何とも言えない昭和の時代を彩る素敵な歌声。

その歌声は、大塚博堂さんのトレードマークだったヒゲとサングラスからは想像もつかないくらい(。。失礼?)甘い歌声。。

その大塚さんも、今はもう天国に行かれているんだよね。

ずいぶん前だけど、、1981年に脳内出血で37歳の若さで亡くなられて。。

それでも、今でも地元の人達からは愛されていて。。素晴らしい!


そんなこんなで、日付が変わるくらいまで、地元のミュージシャンの方々と交流して一人旅館へ。

最後の方はもう酔っ払ってよく覚えていないけど。。

さて、翌朝、焼肉屋を出た後、一人でフラフラとお店を探しているところを会社のメンバーに目撃された僕に、一体どこに行っていたのかと皆んなが聞いてくる。。。

昨日はどこで、遅くまで飲んでたんですか?と聞かれ、君たちには分からない昭和の男のロマンを探して歩いていたんだよ、と僕。

そして、帰りが遅かったのは、「僕のまわりだけ時の流れが遅すぎただけさ。」

なんてね。。。

大塚博堂さんの名曲「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」より。
2019.06.27

何となくセンチメンタル。。

火曜日の夜、久しぶりの東京での弾き語りブッキングライブ。そして、久しぶりのひまわり広場で手をつなごう。この箱は自分のブログで見てみたら、ちょうど去年の7月頭以来だからほぼ1年ぶり。

東京ではまだ歌ったことのない「きみだけのランウェイ」と「スタートライン」を含む5曲のセットリスト。最後はまだ夏が来る前に歌う夏の終わりの曲「君がいて僕がいた夏」。アコギサウンドにコーラスをかけて、中々いい感じで音作れたかな。

ライブ後に帰宅してスマホを充電しようと思ったらなぜか充電口の奥までジャックが入らない。なんで???力ずくで入れようとすると壊れそう。ネットでドコモショップの予約を取ろうと調べてみるが、予約出来たのは金曜日の夕方。それだと電源なくなって、状況を見てももらえなくなる可能性もあるし、携帯を変えるにしてもデータ移行も出来なくなるとまずいので、
30%しか残ってない電源を大切に節約しながら翌朝ドコモショップへ。

スマホを確認してもらうと、結構なホコリが詰まっていたみたい。だけど、ホコリを取ってもなぜか充電反応が出ないとのこと。何度やってもダメなので仕方なく保証を使って新品と交換する手続きをとる。

その間、写真とか音声データとか、モバイルスイカの預け入れとか、機種変更の準備を完了。電源は残り4%。電源切れる前で良かった。。

そこで、店員さんが「ダメ元でもう一度充電してみましょうか。」とやってみれば、途切れ途切れだけど充電出来てる。あれあれ?で、家に戻って充電すると完全に復活してるし。。結局、新品への交換もキャンセル。

前から変えようと思ってて、この際だからと申し込んだ光テレビも接続が上手くいかず断念。有線で繋がないとダメみたいだ。。そもそも、確認不足で観たい基本チャンネルに入ってないし。。なので、スマホの交換も光テレビもキャンセルのため、またドコモショップへ。。


ドコモショップの店員さん、あんなに頑張ってくれてのにね。。うーん、、何となく、、センチメンタル。。
2019.06.23

湯けむりの街へ

定刻通りに羽田を飛び立ち巡行高度に達した飛行機は、進行する方角を西に取った。

窓から見下ろせば、眼下に地上の風景が広がる。

その地上の風景を遮るように、所々で真っ白な雲が浮かんでいる。

気圧の低い場所だろうか。湿った空気の塊が集まると、大気中の水蒸気がまるで溶岩のような形をした雲となり、湧き上がるように発達しあと少しで翼に届きそうな勢いだ。

まだ梅雨の真っ只中だけど、上空から見える雲の形は、間もなくやって来るであろう本格的な夏の到来を予感させている。

思い返せば、去年のこの研修の行き先は伊勢志摩。

今年は、一部のメンバーが以前から行きたいと懇願していた場所。。。日本を代表する湯けむりの街へ。

最近はこういう泊りがけの研修は珍しくなってしまったかもしれないけど、非日常的な時空間を共に過ごすことで仲間意識が醸成されるという効果はとても大きい。

学術や技術的な向上を狙った勉強会も大事だけど、特にうちの会社では、新しいメンバーも毎年数名はいるし、シニアメンバーの中には、自分の事務所と兼務してうちで非常勤で働いている人も増えてきたので、こういう若い人と古株の人の交流が図れる機会はとても貴重になってくる。

仕事柄、個人の能力に依存することも多いけど、やっぱりチームで動く以上はチームワークの維持・向上は大事な問題。

なので、毎年やってます。

初日は移動がメインなので、まずは大分空港に到着してバスで昼食会場へ。

別府湾を見渡せる高台にひっそりと佇む趣のある料亭で、ちょっと贅沢に名物の城下かれいをいただく。

城下かれいは、種類で言えば東京湾でもお馴染みのマコガレイ。

でも、この辺りの海底には清水が湧き出ている場所が何箇所かあって、豊富な海水性と淡水性のプランクトンで育つマコガレイは、他の地域のそれと比較してとても肉厚で、泥臭さが全くないらしい。

確かに、刺身で頂く城下かれいは、味が濃くて全く臭みもなく、とても美味しいかれいでした。

お腹を満たして、ホテルに移動する前に寄り道。

え?ライオン??

可愛かった。。




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