朝7時半に家を出る。
いつもの通勤風景と何も変わらない景色、、、外気温が34℃を表示している以外は。。。
それと、、いつもは元気に登校する子供達の姿が街から消えた。。
そうか。。夏休みか。。
梅雨明けが早かったせいか、もうとっくに子供達も夏休みに入ったとばかり思い込んでいたけど、、
子供達にとってみれば、いよいよ夏休みの始まり。。
夏は長いなあ。。。
僕が小学生だった頃の夏休みは、毎日同じ日の繰り返しだったような気がする。
朝早く起きて、眠い目をこすりながら近所の公園に出かけて行ってラジオ体操。
出席した証拠となるハンコを押してもらって、家に帰ってから朝ごはん。
暑いから食欲もなくて、朝ごはんをいっぱい食べた記憶がない。
そして、朝ごはんの後は、少しだけ夏休みの宿題をするふりをして、、そこからが実に退屈な時間の始まりだ。
当時は、携帯もなければ、もちろんテレビゲームさえもない時代。
そんな中、午前中の僕の暇つぶしの相手になってくれたのが、「ザ・ビートルズ」というアニメ。
最初は、聴いたことのない曲が時々流れるし、アニメの絵柄も親しみが持てないし、ストーリー性も薄いし、そもそもビートルズって何のことだか知らなかったし、、
とても興味を持って見ていなかったけど、、
毎日、見るテレビ番組がないからってこの番組ばかりみていたら、、、なぜかいつも流れる曲が耳につくようになって、、
それで、気がつけばラジカセをテレビにつないで録音していた。。
「Strawberry Fields Forever」「ひとりぼっちのあいつ」「A Hard Days Night」。。。
いっぱい覚えたなあ。。
そこから、高校生の途中まで僕の音楽環境はほぼビートルズ一色に染まることになる。
あのアニメは一体何者だったんだろうと調べて見ると、、1965年〜1969年にかけてアメリカでテレビ放映されていたアニメだとか。。
登場人物のジョン・レノンの声がやたら低かったのが印象に残っていて、、みればジョンの声は伊武雅刀さんが吹き替えをしていた。。
どうりで。。
もしも、あの夏にビートルズのアニメと出会っていなかったら、僕とビートルズとの出会いはもっと遅かったかもしれないし、もしかしたら、ビートルズのことをよく知らないまま育っていたかもしれない。。
出会いって不思議だな。。
また、このアニメやってくれればいいのに。
それにしても、、変なアニメ。
