よく晴れた月曜日の朝、PVの続きを撮影するため都内のスタジオへと車を走らせる。
空はいつもよりも青味がかっていて、日中の気温も例年よりも高くなる予報だ。
スタジオに到着すると、同時並行で撮影しているショートドラマの撮影中で、スタジオ内の空気は出演する人達の熱気を幾分帯びている。
「おはようございます!」
いつもの仲間といつもの挨拶を交わす。
朝の冷気をコートに纏って入ってきたばかりの僕が、その空気感に馴染むのに時間はあまりかからない。
ショートドラマの撮影は順調に進み、無事に終了。
その後、僕のPV撮影へ。
「今日は、たくさん走りますから。」と前もってAK監督から言われていた。
だけど、それを聞いた時点では、それがどう言う意味であるのかをあまり理解できていなかった。
室内での撮影が終わり、いよいよ走る場面の撮影のため屋外へ。
春になれば桜が満開になるであろう川沿いの道を、スーツを着た僕がギター片手に走る。
走る。
そして、また走る。
僕にレンズを向けたまま後ろ向きに走るカメラマン。
その前を交通整理役でAK監督と演出家のNK先生が交代で走る。
そして、僕の背後から派手な衣装を着た4人組の男達が僕を追いかけてくる。
この4人組は、、、今年の夏に結成された東京やんちゃボーイズ(https://twitter.com/yancha_tokyo )だ。
このシチュエーションは、、一体、、なに??
AK監督からは「よくわからないけど、面白そうだから皆んな追いかけてきた、と言う感じで。」という指示が。
なるほど、、、そこに合理的な理由は必要ないらしい。。。
まずは、AK監督の膝が最初のダッシュで悲鳴を上げる。
NK先生も走る速度が徐々に落ちてきて、挙げ句の果てにコース取りを間違えて僕の隣でカメラに映り込んじゃってるし。。。
東京やんちゃボーイズも、まだ僕よりもずいぶん若いはずだが、かなり息が上がってきている。
ぐんぐんと上がる気温に、全員の額に汗が光り始める。
メイクさんは大変だ。
やんちゃボーイズの拓玖君は、背中に貼っていたホッカイロを剥がしている。
僕のふくらはぎも、5本目のダッシュが終わった時点で急にずしりと重くなった。
小春日和のような空の下、川沿いの道路を移動しながら、10本近くダッシュしただろうか。。
さすがにもう走れない、、という状況になって、ようやく撮影は終了。
さて、どんな映像に出来上がる事やら。。。
僕はと言えば、この後の3日間は脛のあたりが重度の筋肉痛に。。。。
ああ、、鍼に行きたい。。
でも、楽しかったから、、ま、いいか。。

