ここんとこ、ずっと考え込む時間が増えていた。
どうやら、色んな事を考えなければいけない状況に置かれているようだ。
振り返ってみると、僕の場合、社会に出てからざっくりだが5〜7年周期で環境が大きく変わる人生を送ってきた。
大学を卒業後、単身渡米し6年間をニューヨークで過ごした。そして、日本に帰国してから6年後に大手会計事務所を辞めて共同で会社を立ち上げた。
その7年後に、今度は何を思ったかボイストレーニングとギターを始め、その5年後にはその音楽活動に本格的に取り組み始め、2年たった頃にプロデューサーの安藤さんと出会った。
それが2017年のこと。
そう、つまり音楽活動を本格的に始めてから、もうそろそろ5〜6年が経過する時期に来ている。
来年か再来年あたり、僕はまた環境が大きく変わる様な選択をするのだろうか。
今度はいったいなんだろう。
そんな胸騒ぎの中で、考える時間は決して楽ではない。
あまりにも世界が急激に変わり始めている。
多くの人が通勤しない働き方、外出時にずっとマスクを着用する世界、画面越しに人と会うのが当たり前の世の中。。
そして、音楽と無縁だった僕が音楽をやっているという事実。
まったく、人生なんて本当に分からないものだ。
想定外のことばかりだ。
だけど、そんな分からない世の中だからこそ面白い、と言える自分でいたいものだ。
”安泰”なんて言葉は、この時代にあっては何の約束事にもならないし、何の気休めにもならない。
しかし、変化を恐れてはいけないことは分かっていても、何かが変わっていくことに人間は臆病になりがちだ。
思い通りにいかないことがあまりにも多すぎる。
でも、何もかもとんとん拍子でコトが運ぶ世界なんて、なんてつまらない世界だろう。
思い通りにいかない時、辛い時、苦しい時、じっと耐えるしかない。
必ず潮目が変わると信じて。
その時までに過ごす時間が辛ければ辛いほど、苦しければ苦しいほど、潮目が変わった時に生まれ変われる自分はきっと大きくなれる、優しくなれる、ということを、今更ながらに教えられた気がする。
さあ、そろそろ潮目が変わる頃だ。
次の節目を目指して、歩き出すとしよう。
この道の先には、きっと富士山のように高い山が待っている。
